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業界動向 2018.10.30

IMAX、相次ぐVR体験施設閉鎖 2018年に入り3ヶ所目

映画などで知られるIMAX社が、運営するVR体験施設「IMAX VR」のうち、ニューヨーク・マンハッタンの店舗を閉鎖したことが明らかになりました。最盛期には世界で7ヶ所に展開し、さらなる拡大を表明していたIMAX VRも残り4ヶ所となりました。

今年に入り3ヶ所目の閉鎖

今月閉鎖されたのは、2017年6月にオープンしたニューヨークのIMAX VRです。初めてシネコンに併設されたVR体験施設であり、IMAXとしては全世界で2ヶ所目の店舗でした。

IMAX VRでは、「Beat Saber」「Raw Data」「Star Wars: Trials on Tatooine」といった人気VRタイトルが導入されていました。また、360度で体験できる映像コンテンツも提供しています。家庭用にも展開されているタイトルが中心となっており、振動ベストの装着など家庭用との違いも大きなものでなく、専用施設ならではの体験をうまく提供できていません。

2017年には日本を含む世界への展開計画を発表していましたが、2018年に入りVR事業の苦戦を公表。2018年8月にはニューヨークの別店舗と、中国・上海のIMAX VRを閉鎖しました。

新プロジェクトは計画せず

2018年10月現在、残るIMAX VRの施設はロサンゼルス、トロント、マンチェスター、バンコクの4ヶ所です。これらの施設についても、IMAXは今後も営業を継続するか明言していません。一方10月に行われた業績発表で、CFOのPatrick McClymont氏は「新しいビジネスプロジェクトは計画していない」と発言。「我々はコアビジネスに集中しています。これは来年も継続します」と説明しました。

このようにIMAXではVR体験施設が業績不振に陥っていますが、施設型(ロケーションベース)VRへの注目は高く、成功をおさめている企業も多くあります。

MoguraVRでも、米国のチェーン店「Dave & Buster’s」やVRアミューズメント施設The VOID、日本のVR ZONE等の事例を紹介しています。

(参考)UploadVR


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