韓国の大手携帯事業者・SKテレコムが提供するメタバースプラットフォーム「ifland」。この「ifland」が、2022年末までに世界80カ国への展開を目指し、着実に計画を進めていることが報じられています。
英語対応は既に完了か
「ifland」は2021年7月に発表されたバーチャル空間プラットフォームです。ユーザーは独自のアバターを作成でき、カンファレンスルームや屋外会場などのバーチャルスペースでコミュニケーションを楽しめます。「land」と呼ばれるスペースは、ユーザー自身で制作することも可能です。2022年7月現在Android版とiOS版が配信中です(※現時点では日本での利用不可)
韓国メディアThe Korea Economic Dailyによれば、既に「ifland」の英語版は完成しており、各国の規制やユーザー特性に合わせた調整が進行中。またそれぞれの国でスタッフを配置し、アプリリリース後も各国の政策に合わせたスムーズな展開ができるよう、計画を進めています。
SKテレコムの関係者はThe Korea Economic Dailyに対し、「クオリティチェック他の作業が完了次第、英語版のリリース時期を決定する」「欧州、北米、東南アジアといったグローバルなビジネスを展開するために、それぞれに対応した計画を立案中」と語りました。
iflandのユーザー急拡大なるか
「ifland」は2022年6月時点で850万人のユーザーを擁しており、80カ国への展開によりこの数字が急増するとSKテレコムはにらんでいます。参考として、同じ韓国発のアプリ「ZEPETO」はZ世代を中心に高い人気を博しており、2022年3月に世界のユーザー数が3億人を突破しました。
韓国では官民ともにメタバースに関する取組が活発に行われており、政府が200億円超の投資を行う計画も発表されています。
(参考)EconoTimes