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活用事例 2018.03.14

車と連動したVR体験?Uber、自動運転車向けの特許を取得

2018年2月、米国特許商標庁は、配車アプリサービスを手がけるUber(ウーバー)が2016年に提出していたVRに関する2件の特許内容を公開しました。出願内容は2件ともほぼ同様の内容であり、自動運転車とVRを組み合わせたものであることが明らかになっています。

車で移動中に連動したVR体験ができるシステム

海外ニュースメディアのMOTHERBOARDによると、出願内容のタイトルは「自動車のためのVR体験(Virtual Reality Experience For a Vehicle)」。Uberは、毎日同じ時間に同じルートで何度も何度も通勤することは、基本的に無駄な時間だということを主張しています。

Uberが検討しているシステムでは、AV(自動運転車)センサーが、ユニークなVR体験の生成を可能にすると考えられています。たとえば自動車が目的地に移動する間、車の動きと連動して楽しめる、レールシューティングゲームのようなものを作成できるようになると予想されています。またこのシステムは、VR体験によって気分が悪くなってしまう、VR酔いの軽減にも効果をもたらすことが期待されています。

自動運転車VRシステムの特許概要

特許出願の概要には「自動運転車のユーザー体験向上を計るゲームやAR(拡張現実)などのアプリケーション向けに、VRシステムを公開します。移動する車内でVRヘッドセットを使用すると、外部からの刺激がVR体験を阻害する可能性があります。AVセンサーはこのような刺激を予測するので、アプリケーションは、外部刺激がVR体験に与える影響を軽減することができます。さらにセンサーには、ライブビデオフィードをVRデバイスに送るカメラが付属しています。これによりVRで車周辺の環境や街中のランドマークなどをより鮮明に映し出します。VRデバイスは、コンピューティングリソースを活用し、より良いパフォーマンスとより多くの機能を、アプリケーションに提供します。」と記載されています。

特許出願内容では、他の搭乗者のデジタルな表示もシミュレートでき、お互いに車内でぶつかることを避けることもできると説明されています。どちらの特許もまだ実現されていませんが、Uberが今後、明らかにするのか注目したいところです。

世界70カ国で配車サービスを展開するUberは、今後もユーザーに新しい乗車体験を提供する技術を追い求めていくことが期待されます。

自動運転車の車内におけるVRの活用については2017年末から大手IT企業でも言及が増えています。Mogura VRでは、各社が取り組むVR/ARとAV(自動運転車)に関する記事を紹介しています。

(参考)VRFocus

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