AR/VR技術やスマートグラスを扱うアメリカの企業Vuzix Corporationは、新型の産業向けスマートグラス「M400」を発表しました。半導体メーカーQualcomm(クアルコム)のモバイル向けプロセッサを搭載しており、2019年後半に提供開始予定です。
「M400」は、クアルコムのモバイル向けプロセッサ「Snapdragon XR1」が搭載されている新型スマートグラス。ソフトウェア面などにおいて、Vuzixの既存のMシリーズ製品(例:M300など)と互換性があります。 OSはAndroidを採用し、USB-Cケーブルで接続することができます。価格や詳細については今春発表予定です。
AR/VRデバイス専用チップを搭載
Vuzixは2018年6月前後に新たなARスマートグラスの開発を発表しており、その際Snapdragon XR1を採用する旨を告知していました。この「新たなARスマートグラス」は今回発表されたM400を指していたものと思われます。
本製品に搭載されている「Snapdragon XR1」は、音声処理やモーショントラッキング、ヘッドトラッキングなどの機能を備えた没入型ユーザーインターフェイス(UI)体験を提供するように設計されています。
ARスマートグラスの展開進めるVuzix
今回M400を発表したVuzix Corporationはスマートグラスの開発・販売を行っており、2018年3月には東芝グループの東芝クライアントソリューション株式会社と開発契約を結んでいます。2018年9月には“とあるグローバルな宇宙航空企業”とヘッドセット開発において契約を締結、今後の動向が注目されます。
また、前モデルにあたる「M300」は企業向けの販売を2018年12月にスタート。コンシューマ向けに別モデル「Blade」の販売も開始しています。
(参考)Vuzixプレスリリース