AR/VR技術やスマートグラスを扱う米企業Vuzix Corporationは、“グローバルな航空宇宙企業”と、ウェーブガイド(導波路)を利用したヘッドセット開発について契約を締結した旨を発表しました。契約に基づき、段階的な開発プログラムに着手しています。
スマートグラス「M300」のVuzix
Vuzixは、スマートグラス「M300」を代表製品とする企業です。同デバイスはシンガポール・チャンギ国際空港で導入され、手荷物や貨物コンテナの積み込みを行う業務にて使用されています。また日本国内では東芝クライアントソリューションズ株式会社が、M300をカスタマイズした「AR100」の取り扱いを行っています。
第1フェーズは約25万ドル
Vuzixの発表によれば、同社は「グローバルなティア1航空宇宙企業と特別な商用航空向けに、ウェーブガイドを利用したヘッドマウントディスプレイシステムを開発する契約を締結した」とのこと。具体的な企業名は明らかにされていません。文中のウェーブガイドは導光板、導波路とも訳され、この技術を用いて広視野角のARディスプレイ開発を行う企業などが存在しています。
開発プログラムの第1段階は約25万ドル(約2,800万円)。今秋に完了見込みとなっており、第1段階の最終承認を経て継続受注を行う予定です。
今後は2019年後半の早い時期に、「量産版の特別なウェーブガイドシステムを提供するために必要な製品の開発と金型作成を完成させる」とし、顧客企業の商用航空向けソリューションの実現を目指す方針です。
(参考)Vuzixプレスリリース