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イベント情報 2018.05.01

5月頭はVR/AR/MRの新情報連発?フェイスブック、マイクロソフト、グーグルに注目

2018年も4月が終わり、本日から5月が始まりました。

5月はVR/AR/MR関係者からすると非常に楽しみな月です。それは、同分野を牽引する3つの巨大IT企業が相次いで年次のビッグイベントを開催するからです。

開催日程(太平洋時間)

企業名

イベント名

開催地

5月1、2日

フェイスブック

F8

サンノゼ

5月7、8、9日

マイクロソフト

Build

レドモンド

5月8、9、10日

グーグル

I/O

マウンテンビュー

各イベントとも各社が年1回開催する開発者向けイベントです。例年若干のずれはありますが、2018年は日程がほぼ重なりました。いずれのイベントもCEOが登壇してビジョンや直近1年、そして今後のロードマップを明らかにする基調講演でスタートし、各種サービスの新機能やパートナー企業のデモなどの展示、技術詳細などを語るセッションがあります。

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特に基調講演は、その後1年の動向に関わる重大な発表が多くされる場として注目が集まります。いずれの企業も基調講演はライブ中継されます。

本記事では1つ1つのイベントで注目したいポイントを紹介していきます。

フェイスブック「F8」

フェイスブックは、子会社のOculusとともにVRのハードウェア、プラットフォーム、ソーシャルVR「Spaces」の展開を進めています。F8での最大の注目ポイントは、Oculusが2018年前半に発売すると発表していた一体型VRデバイス「Oculus Go」の発売に関する発表です。200ドルで高品質なVRを手軽に体験できるデバイスとして期待が高まっていますが、発売時期に関する情報のみ発表されていません。F8での発表が濃厚とされています。

また、2017年のF8のテーマは「AR(拡張現実)」でした。マーク・ザッカーバーグCEOは、「ARは最終的に目指すプラットフォーム」として、ARに本腰を入れていくことを発表。まずはスマートフォン向けのフェイスブックアプリのカメラにAR機能を搭載することを発表しました。初期実装だけでなく、将来的に必要な技術へも言及するなどARに関する話は非常に長かったことが印象的でした。

その他にも次世代の360度撮影に関しても発表を行っています。2018年は直近で個人情報流出の問題などもありましたが、VR/ARの各分野での新発表は多いと思われます。

F8の基調講演の予定は以下の通りです。Mogura VRでは筆者(編集長・久保田)が現地からツイートでの実況を行う予定です。

基調講演(1日目):5月1日午前10時(日本時間5月2日午前2時〜)
基調講演(2日目):5月2日午前10時(日本時間5月3日午前2時〜)

マイクロソフト「Build」

マイクロソフトのBuildでは、MRデバイス「HoloLens」と没入型の「Windows MRヘッドセット」に関する新情報に期待が集まります。

ARを実現するシースルー型のHoloLensは北米での発売から2年以上が経過しており、性能を向上した次世代機の噂が囁かれています。具体的な発表があるのかは全く予想ができませんが、現行機のアップデートも含め期待したいところです。

基調講演(1日目):5月7日午前8時半(日本時間5月8日午前0時半〜)
基調講演(2日目):5月8日午前8時半(日本時間5月9日午前0時半〜)

日本では、5月22、23日の2日間、Buildでの新発表の内容を中心にした開発者向けイベントde:codeが開催されます。

グーグル「I/O」

グーグルは、VRプラットフォームDaydreamとARプラットフォームARCoreを展開しています。I/Oでは、VRとAR両側面での新発表があるはずです。

Daydreamに関しては、2018年5月に世界中で一体型VRデバイス「Mirage Solo」がレノボから発売されます。一体型VRデバイスは、2017年のI/Oで発表されたデバイスです。Daydream対応の一体型デバイスはレノボのみの開発ですが、他メーカーの動向なども含め新情報に期待したいところです。また、グーグルは超高解像度のVR用パネルを開発していることを明らかにしています。

ARCoreは、当初グーグルがTangoとして展開していたARプロジェクトの後継として2017年8月に突如発表されました。アップルがiOS向けにARKitを展開し始めたことが強く影響していると考えられますが、Android向けのARCoreは対応スマートフォンを増やし始めています。専用デバイスでの高機能なARを目指していたTangoと異なり、ARCoreは対応スマートフォンを増やして裾野を広げていくことを目指しています。

2017年のI/Oでは、Tangoを使った画期的な屋内ガイドシステム「VPS」なども発表していました。ARCoreへの移行に伴い、ARのロードマップがどのように展開されるのか気になるところです。

基調講演:5月8日午前10時(日本時間5月9日午前2時〜)

6月にはアップルのWWDCも

ここまで紹介してきたように、5月はフェイスブック、マイクロソフト、グーグルからVR/AR/MRに関する新発表が続くと考えられます。

さらに6月にはアップルが開発者向けイベントWWDCを開催します。2017年にはiOS向けのAR機能ARKitを電撃発表しており、2018年も続報があることは間違いありません。

まずは5月の発表に注目したいところです。

 

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