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活用事例 2017.04.20

フェイスブック、動ける実写VRコンテンツ撮影用の次世代360度カメラを2017年中に提供へ

フェイスブックは、サンノゼで開催中のF8にて、同社が提供する360度カメラSurround 360の新型x24とx6を発表しました。 いずれも空間の深度情報を測定することが可能な「Volumetric 360 Camera」で、撮影された360度動画の中をVRヘッドセットを装着して動き回ることが可能になります。

次世代の360度撮影のキーワードは「6自由度」

フェイスブックは、2016年のF8にて360度の撮影システムSurround 360を発表しました。Surround 360は17個のカメラを組み合わせて撮影するカメラシステムで、立体視可能な3Dの360動画の撮影が可能です。 2017年のF8の2日目に行われた基調講演にて、FacebookのCTO Mike Schroepfer氏は、写真撮影の段階について言及しました。これまでの2Dの写真から360度全天球の撮影が可能になり、さらに3Dの360度撮影が可能となりました。 その次に到来するのは、6DOF(6自由度)の3D 360度撮影だとSchroepfer氏は述べました。6DOFは、前後上下左右の3次元座標での移動を可能にするということを意味します。 その撮影を可能にするのが次世代のSurround 360である、として24基のカメラを搭載したx24、6基のカメラを搭載したx6を発表しました。いずれも立体視可能な3Dの360度動画が撮影可能なだけでなく、深度情報を測定しており、撮影された動画をVRヘッドセットで体験しながら、動くことが可能です。 X24は直径25cm程度の球状のカメラです。24基のカメラによって撮影されるフルRGBの全てのピクセルが深度情報を付与された状態で撮影されます。x6は半分程度のサイズと推測されます。

x24
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x6

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撮影された映像と深度情報はビジュアルエフェクト(VFX)ツールによって、CGIへと変換されます。フェイスブックは撮影後の編集を行うポストプロダクションに関して、OTOYやAdobeといったVFXツールを提供している企業と提携しています。

x24、x6は2017年中にパートナーシップを結んだ企業に提供を開始するとのこと。価格や一般販売の有無に関しては不明です。 動き回ることのできる実写のVRコンテンツはHYPE VRがREDカメラを14台組み合わせて撮影を行っています。 フェイスブックの今回の新たなカメラにより、動ける実写のVRコンテンツがどの程度増えていくのか、期待したいところです。

(参考) http://www.roadtovr.com/facebook-unveils-two-new-volumetric-video-surround360-cameras-coming-later-year/


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