グーグルは2017年12月16日(現地時間)、AR技術「Tango」のサポートを2018年3月1日に終了すると公式ツイッターアカウントにて発表しました。今後、同社のAR技術は「ARCore」というプラットフォームへと一本化されます。
Tangoは2014年に発表されたスマートフォン向けのAR技術で、センサーを利用することで空間認識や奥行き、モーションの把握が可能です。2017年にはASUSから対応端末「ZenFone AR」が発表されるなど、これからの発展が期待されていました。
しかしスマートフォンに特殊なセンサーの搭載を要求するTangoはスマートフォンメーカーへの採用が広まらず、さらにアップルの「ARKit」やグーグルによるARCoreなど一般的なスマートフォンで利用できるAR技術が登場したことで、その役目を終えることになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=DoS7VwKd0Ys
なお、ARCoreは、グーグルが2017年10月に発表した「Pixel 2/2 XL」(日本未発売)でも利用可能です。すでに、スター・ウォーズモチーフのARステッカーなどがリリースされています。さらに12月15日にはARCoreのディベロッパー・プレビュー 2が公開され、開発者向けのサポートが本格化しています。プラットフォームは変われどグーグルによるAR技術の推進は今後も変わらないと考えられます。
(参照)
Tango / Twitter
https://twitter.com/projecttango/status/941730801791549440
The Verge / Google’s Project Tango is shutting down because ARCore is already here(英語)
https://www.theverge.com/2017/12/15/16782556/project-tango-google-shutting-down-arcore-augmented-reality