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活用事例 2019.09.18

東京海上グループ、VR交通安全システムを開発 体験講習会を実施

東京海上グループの東京海上日動リスクコンサルティング株式会社は、VRを活用した安全運転に関する教育・支援システムを開発しました。VR内で「どこを見ていたか」のデータを取得し、安全確認の癖などを可視化します。このシステムは、体験型の安全運転講習会等のサービスとして提供予定です。

本システムには「VR運転評価」機能が搭載されており、VR内で「どのタイミングで、どこを見ていたか」を頭の動きから評価。安全確認行動の癖を可視化し、学習効果の向上を図ります。体験者は「駐車場でのバック事故防止教育」等、運転者目線での360度実写映像を体験できます。

VRを用いた体験型の講習会を実施

東京海上日動リスクコンサルティングは、このシステムを使った体験型安全運転講習会を予定しています。講習会では、複数の体験者が同時にVRヘッドセットを装着。運転席からの視界をVRで体験しながら、安全確認のポイントを学習し、ヘッドセット装着者の視界映像を会場設置のプロジェクターに投影、参加者全員で見ることも可能です。

また、上空からのドローン撮影映像を組み合わせることで、車の位置や動きと周囲の障害物等を確認しながら、適切な運転操作や運転席から死角となる部分を学べるとのこと。

今後、東京海上日動リスクコンサルティングは「VR運転評価の機能によって収集したデータの分析とベンチマーク化、並びにアイトラッキング技術の融合による視線分析の精度向上等を通じて、サービスの一層の高度化を図っていく予定」とコメントしています。

交通安全でVRの取り組みが進む

交通安全や交通事故の危険性を伝えるためにVRを活用した取り組みが進んでいます。国内では、一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)が後席シートベルト非着用の危険性を体験できるコンテンツを提供、福岡県警は学生向けに、愛知県警は高齢者向けにVRを用いた講習会を実施しています。

(参考)東京海上日動リスクコンサルティング ニュース


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