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活用事例 2018.01.04

不動産業界のVR活用事例4選

VRは現在、さまざまな業界向けのビジネス活用が行われています。VRを活用し始めている主要な業界のひとつに不動産業界があります。

VRを使って、まるで実際に現地へ行ったかのように物件を内見できる顧客向けのサービスや、不動産業界向けのソリューションなどが登場しています。今回は実際にどのような形で不動産業界にてVR活用がされているのか、紹介していきます。

ナーブ:VR内見

ナーブ株式会社は、物件を探している利用者が、現場に行くことなく不動産の店舗で内見ができる「VR内見」を提供しています。

同システムは、現場に行くことなく、不動産の店舗で内見することができるため、移動時間、費用の削減などのメリットがあります。またVR内で、自分の目で見て物件を絞ることができるので、現地内見に行く回数を少なくしたり、写真での物件紹介と比べて、現地へ行ったときのイメージの差を減らすことができます。

現在では中小不動産業へのシェアが高まっているとのこと。また同社は、タブレット端末を通して不動産物件紹介などの接客が受けられる、ブース型遠隔接客無人店舗「どこでもストア」を開発しています。ブースにはVRゴーグルが設置されており、不動産店舗と同様にVR内見を利用することが可能です。

(参考)

KDDI:VR不動産案内

KDDIは、VR内でバーチャルアテンダント(仮想キャラクター)が不動産を案内するコンテンツを開発、展示会などで公開しています。

賃貸物件や建築予定物件の内見など、不動産とVRを組み合わせた試みは様々な会社が取り組んでいますが、この事例は仮想アテンダントが遠隔で応対し、音声での会話やお辞儀などのインタラクションを交えたコミュニケーションが可能となっています。

本コンテンツではVR空間を見て回る、歩き回るだけでなく、リモコンによる照明のオン/オフや、VRならではの機能として、壁や床の瞬時の模様替えが可能です。明かりや素材の違いによる部屋の雰囲気の変化を体感できます。

(参考)

近鉄不動産:未完成物件のVR内覧

近鉄不動産株式会社は、名古屋市の販売拠点「いりなかローレルギャラリー」内において、VRプレゼンテーションを行いました。本サービスは、まだ完成していないマンションの中を、自由に歩き回ることができるというものです。

未完成マンションの購入を検討する際、専有部分については、これまでも、モデルルームを使用して、立体的に体感することは可能でした。しかし共用部分や周辺環境、眺望などは、パンフレットやパネルなどでしか確認することができませんでした。

そこで、同社は、マンションギャラリー内に「VR体感ルーム」を設置。専有部分である室内はもちろん、エントランスホールなど共用空間の様子、テラスからの眺望に至るまで、竣工後の様子を体感することができます。

例えばキッチンに立っているとき、ソファに座ってくつろいでいるときなど、様々なシチュエーションを想定することも可能とのこと。入居後の暮らしをイメージしながら、マンション内のどこでも、360度全方位を見回すことができます。

床材、壁材、扉面材などのカラーもワンタッチで切り替え可能なため、気軽に検討することができます。また、モデルルームのスクラップ&ビルドも行わないため、環境負荷の軽減にもつながります。

(参考)

グリー:スマホで住空間をVR化

グリーは、2017年5月より住居空間の撮影およびVRコンテンツ配信ソリューション「InsideMaps」を不動産業向けに販売開始しています。

InsideMapsは、スマートフォンで撮影した写真をもとに不動産業界向けVRコンテンツが自動生成される住空間撮影VRコンテンツ配信ソリューションです。撮影機材およびスマートフォンでの撮影により、これまで人の手を介して編集を行ってきた建物内を歩き回れるかのような3Dツアーや、間取り図、3Dモデル同時に自動生成することを可能にしています。

通常の360度カメラでの撮影と異なり、VRに対応した立体視可能な撮影が可能。さらに空間構造を把握した3Dマッピング化が可能です。高額な特殊カメラを使わずにスマートフォンで撮影ができるというコスト面の低さも特徴です。

(参考)


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