ロンドンを拠点にビジネス向けAR/VR技術を提供するMasters of Pieは、160万ポンド(約2.3億円)の資金調達を行ったことを発表しました。調達した資金は研究開発や販売・マーケティングへの投入を予定しています。
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ベンチャーキャピタルの期待 5年で市場規模が20倍に
Masters of Pieが手掛けるのは、VR/ARを活用して3DデータをVR会議の場にダウンロードする技術です。設計者や製造管理者が、遠隔地にいる同僚と情報共有や議論することを可能にします。
今回の資金調達を主導したファンドDowning VenturesのJames Lewis氏は、投資の背景について次のように語りました。「VR市場は、我々のようなベンチャーキャピタルにとってわくわくするような投資機会に満ちています。2016年時点では40億ドルの市場規模が、2021年には800億ドル近くまで成長すると予測されています。ヘッドセットが安価になり、コンピューターの処理能力が向上すれば、VR/ARの採用がさらに加速することは確実です」
今こそ「急成長に向けて舵を切るとき」と判断
Masters of Pieは調達した資金を研究開発に用いるとのこと。同社の既存のVRプラットフォーム向けツールを、より円滑なコミュニケーションを行えるものにする方針です。また開発チームを増強し、販売やマーケティングにも資金を投入するとのこと。
同社のCEOであるKarl Maddix氏は、「何年も技術の提供を続けてきましたが、今こそビジネスの急成長に向けて舵を切る時だと判断しています。Downingは、市場の成長に合わせて当社の基盤を早く、確実に拡大するすべを良く理解しています」と話しています。
2018年に入ってからも、ビジネス・産業向けにAR/VR技術を提供する企業による資金調達は相次いでいます。
(参考)VRFocus
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