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医療用VRゲーム開発 VRで痛みや不安から気をそらす

現実を忘れ、視聴覚で認識している世界に「没入」することのできるVRは、医療分野で患者の恐怖や不安を軽減できるとして、研究が進んでいます。

今回は、小児科で輸血に痛みや不安から気をそらすVRゲーム開発を紹介します。

オハイオ州・Nationwide Children’s Hospitalで、輸液やその他の処置中に子供の注意をそらし、痛みや不安を和らげるために病院で特別に設計されたVRゲーム『Voxel Bay』の利点と実現可能性をテストする臨床試験が進行中です。

声で操作するVRゲームで不安を紛らわせる

約2年前、Nationwide Children’s HospitalのUXテクノロジーリーダーであるJeremy Patterson氏と、小児血液学のディレクターAmy Dunn博士は、血友病患児の痛みや不安を緩和するためのVR体験を作りたいと考えていました。

彼らはオレリオ州立大学のメンバーと協力し、子供たちが夢中になれるゲームを作るために、プレイヤーが頭の動きと呼吸を使って木霊を捕まえたり、海賊から逃げ出したり、カモでカニを飛ばしたりといった体験ができるインタラクティブなコンテンツを作りました。

開発中、彼らは定期的に看護師や医師と相談し、子どもがどういう振る舞いをするか、何に怒り何で落ち着くかを観察して、少しずつ機能を調整したといいます。

例えばある看護師が、血液を注入する時何をされているかが気になる子どももいると説明すると、チームはそれを受けて体験中に周囲の様子を見ることができるポップアップカメラを組み込みました。

また子どもが処置中に暴れてしまわないように、手を使わずマイク入力でやり取りをする設計にしています。

ゲームの持つ「楽しさ」の力

チームは学際的な背景により、VR内での視野を前方のみに狭め、頭の動きを制限することで、VR酔いを最小限に抑えることを見出しました。

例えばミニゲームの一つでは、プレイヤーは宝箱となって、迷路を進んでくる海賊を自分の元へと導きます。海賊はプレイヤーの頭の動きに追従し、迷路の範囲を前方のみに制限することで、酔いを軽減しています。

アーティストのJohn Luna氏はこのプロジェクトを通し、ゲームの持つ可能性を再確認したと言います。

「普段は泣いていて、注射もままならない子どもたちは、面白く、小さな(そして落ち着き、魅力的で、びっくりする)冒険へ行くようになります。ゲームが可能にすることへの認識が広がり、今後もこうしたを努力を続けていきたいです」とLuna氏は語っています。

(参考)

VRScout / Making a VR Game for Pediatric Pain Management(英語)

http://vrscout.com/projects/making-vr-game-pediatric-pain-management/

※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。

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