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活用事例 2017.09.14

スマホAR向け広告のCamera IQ、約2.5億円を資金調達

ロサンゼルスのスタートアップ企業であるCamera IQは、スマホARを用いてマーケティングや広告サービスを提供しています。同社が先日行なった資金調達では230万ドル(約2億5,000万円)の出資を受けており、現在複数のクライアントを対象にスマートフォンARを使った広告サービスを提供しています。今後スマホARは可能性を秘めている分野であり、広告にも注目が集まります。

スマホARによるマーケティング/広告サービスを展開

Camera IQは2016年に創業して以来、スマートフォンのカメラをプラットフォームにしたマーケティングや広告サービスを提供しています。現在は複数の企業を対象にサービスを提供しています。

Coachella AR/VR Application from Camera IQ on Vimeo.

Camera IQのCEOであるAllison Wood氏は自社のサービスについて、「スマホARによってただ広告やクーポンなどを配信するだけでなく、(中略)ユーザーがストーリーを通してコンテンツとふれ合えるような体験」を提供したいと考えており、それによって「ブランドとのより深いつながりを提供したい」と語っています。

同社は先日、シード段階での資金調達で230万ドルの資金を調達しており、Shasta Ventureによる主導のほか、Presence CapitalやGreycroft Tracker Fund、Brilliant VenturesやAct Oneなどが出資に加わっています。

成長するスマホAR市場

現在、スマホAR市場は成長を続けており、投資額も増加しています。モバイル、ゲーム系調査企業のDigi-Capitalが発表したレポートでは、VR/ARに対する投資額は年々増加しており、2017年第二四半期には8億ドル(約888億円)と、過去最高の投資額を記録しています。同社の予測では、5年以内にモバイルARユーザーは10億人を超え、モバイルAR市場は6,000億円規模の市場に成長するとのことです。また、先日開催されたアップルのスペシャルイベントでは新型iPhoneが発表され、これは同社のARプラットフォームであるARKitをサポートしており、より高機能なARアプリをiOSデバイスでプレイできるようになります。


Digi-capialによるスマートフォンAR市場予測(単位:10億ドル)

一方で、先日はグーグルがAndroid OS用のARプラットフォームであるARCoreを発表、ARCoreを用いたデモアプリもいくつか制作されています。iOS、Androidという現行のスマホ市場を占める2大OSがモバイルARに対応することで、普及は加速していくものと予測されます。

(参考)
TechCrunch / Camera IQ raises $2.3M to tap augmented reality’s marketing potential(英語)
https://techcrunch.com/2017/09/12/camera-iq-seed-funding/


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