アップルのiOS 13から、また新たにARデバイスに関する情報が出てきました。あるデベロッパーが、3種類のARデバイスのコードネームや視野角を発見したとツイッターで公開。ステレオ画像を見られるテストモードも確認できたということです。
謎のアプリ”StarTester”でステレオ表示
アップルのARデバイス開発を巡っては、すでにiOS13の内部ビルドに関連情報を発見したしたと、米メディアMacRumorsが報道しています。
ロシアのデベロッパーxSnow氏は、詳細不明だったアプリ”StarTester”の動作に成功しました。この機能により、左右の眼で少しずつ異なる映像の表示ができることを確認。自身が編集したというテストシーンを撮影し、公開しています。
こうしたステレオ画像はAR/VRデバイスの基本となるものです。アップルがARデバイス用の機能を、iPhoneでテストしている可能性がうかがわれます。
@stroughtonsmith Managed to get into apple glasses test mode (aka StarTester mode) in 13.1 beta 3 on iPhone X, but right-eye view in glitchy. (Scene contents are from my area light test, not from StarBoard) pic.twitter.com/71chJTBJaA
— xSnow (@__int32) 2019年9月20日
3種類のARデバイスとカードボード型ヘッドセット
さらにxSnow氏は、OS内に3種類のARデバイスに関するファイルを発見。コードネームがFranc、Luck、Garta、視野角がそれぞれ61度、58度、68度だとしています。ファイルは各ヘッドセットのディスプレイの3Dモデルも含んでおり、正確な画像投影の計算に使うのではないかと推測しています。
また3つのデバイスに加え、カードボードスタイルのARヘッドセット”HoloKit”の記述も見つかったとのことです。アップルがオリジナルのハードウェアを開発する前に、ソフトウェアの試作で内部利用するといった用途が考えられます。
ARグラス開発は進行中か
2019年9月現在、アップルからARグラスに関する取組について正式な発表は行われていません。しかしiOS13に付随する一連の発見や、新たにAR/VR関連職の求人募集を開始するといった動きから、同社がARグラス開発を進めている可能性は高いと言えそうです。
(参考)Road to VR
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