新型コロナウイルスの影響によって、大きく打撃を受けた体験型VR施設ビジネス。同業界が、徐々に持ち直す兆しを見せています。ロケーションベースVR(施設型VR)のZero Latencyも、そんな“復活”を遂げつつある企業のひとつです。
ファンドが新たなパートナーに
Zero Latencyは、ウェアハウススケール(倉庫規模)のマルチプレイVR体験を提供しています。同社は今回、プライベート・エクイティ・ファンドのAdvent Partnersが新たなパートナーとなったことを発表。同ファンドはZero Latencyの大株主となりましたが、創業者側は、主要なシェアホルダーとしての地位を維持します。
Zero Latencyは今後55店舗を24ヵ国に展開予定。また2022年には更なる出店を計画しているとのこと。
新タイトルも好調
Zero Latencyは2021年6月、VRコンテンツ「Far Cry VR: Dive Into Insanity」をローンチしました。本作は、人気FPS「Far Cry」シリーズのVR版。第3作「Far Cry 3」に登場するルークアイランドが舞台で、同作のヴィラン“バース”に誘拐される形で降り立ち、生存のためのサバイバルを強いられるというのが筋書き。Zero LatencyとUbisoft(ユービーアイソフト)がコラボレーションして開発しました。
プレスリリースによれば、2021年6月の売上(チケット販売)のうち40%が「Far Cry VR: Dive Into Insanity」であるとのこと。同月の売上総額は公開されていませんが、新作がしっかりと“牽引”しているのは、間違いないようです。
(参考)VRFocus, Games Press
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