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業界動向 2019.05.13

Oculus QuestとRift Sが予約開始 、英政府がAR/VRに5億円超投資 – 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.フェイスブック、新型VRヘッドセットOculus QuestとRift Sの予約開始 5月21日発売(05.01)
2. イギリス政府、AR/VRコンテンツ制作に約5億円超を投資(05.08)
3.マイクロソフト、触覚フィードバック付コントローラー公開(05.06)
4.UE4開発者向け支援でMagic Leap Oneが無料配布へ 500台を準備(05.01)
5.グーグル、検索にARを統合 Googleレンズもさらに便利に(05.08)
6.使える? GoogleマップのAR機能をさっそく試してみた(05.08)
7.VR関連調査・統計まとめ 2019年の予測や国内の認知度など(05.07)
8.VRでなければ伝わらないメッセージがある、大学教授もお墨付き「避難訓練VR」【PR】

フェイスブック、新型VRヘッドセットOculus QuestとRift Sの予約開始 5月21日発売(05.01)

4月30日から米サンノゼにて開発者向けカンファレンス、F8が開催され、フェイスブックは新型VRヘッドセットOculus QuestとOculus Rift Sの発売を正式に発表しました。発売日は5月21日、予約は即日開始。価格は64GBモデルが49,800円、128GBモデルが62,800円です。

「Oculus Quest」はPCやスマホを使わない一体型のVRヘッドセット、「Oculus Rift S」はPC向けのVRヘッドセット「Oculus Rift」の改良版であり、解像度等の向上に加えて外部センサーが不要となっています。

【Topics】
・一体型のQuestとPC接続のRift Sを同時発売
・VRで体や手を自由に動かせる「6DoF」と呼ばれるトラッキング方式を採用
・アプリを使用し、VR体験者が見ている様子をスマホやTVで中継する機能が搭載
・公式アクセサリー携帯用ケース(価格5,000円)も同時発表。

Oculus公式サイト、Amazon.co.jpにて、Quest・Rift S両機種が予約受付中です。
Oculus Quest(64GB・128GB、Oculus公式)
Oculus Quest(64GB・Amazon)
Oculus Quest(128GB・Amazon)
Oculus Rift S(Oculus公式)
Oculus RIft S(Amazon)

Oculus Quest、Rift S関連記事はこちらから。

イギリス政府、AR/VRコンテンツ制作に約5億円超を投資(05.08)

イギリス政府は、AR/VRコンテンツ制作に400万ポンド(約5.8億円)を投資します。

イギリスのビジネス・エネルギー・産業戦略省大臣、グレッグ・クラーク氏によれば、国内外で視聴者を獲得し、(XRコンテンツの)分野を育成することによる経済効果は、すでに1,000億ポンド(約14.4兆円)規模と算出されているとのことです。

今回は英国政府が行う総額3,300万ポンド(約48億円)の産業戦略投資の一環として行われ、既存の人気IPを活用したVR/ARコンテンツやゲームの制作を後押しすることで、XR産業の発展を狙います。

【Topics】
・英国製コンテンツに投資。クレイアニメや人気ドラマをVRに
・才能ある英クリエイターにVR/ARで主導権を握る機会を与える
・英国で進むXR産業支援、民間の補助金交付プログラム実施も

マイクロソフト、触覚フィードバック付コントローラー公開(05.06)

マイクロソフトは技術開発関係のブログにて、触覚フィードバック機能のあるVRコントローラーを公開しました。「TORC(TOuch Rigid Controller)」という名のコントローラーは、親指、人差し指、中指の3本で小さい物を掴む触感をリアルに再現します。

マイクロソフトによれば、触覚フィードバックとVR内で物を握りしめている映像により、あたかも実際に物を握っているかのように感じさせるとのことです。

【Topics】
・TORCで物を握りしめる感覚も体験可能に
・量産化実現の場合、次世代のMR用コントローラーの可能性も
・マイクロソフトはTORCを「proof of concept(コンセプトの実証)」と表現
・Valve「Knuckles」等、その他コントローラーの動向

UE4開発者向け支援でMagic Leap Oneが無料配布へ 500台を準備(05.01)

MRヘッドセットMagic Leap Oneの開発元、Magic Leap社は、開発者用のMagic Leap Oneを無料で配布することを発表しました。この無料配布は、Epic Game社のイニシアティブEpic MegaGrantsの一環として行われ、合計500台のMagic Leap Oneが配布されます。

2019年後半には、アメリカの大手通信会社AT&T;が次世代の高速通信である5Gに対応できるMagic Leap Oneの導入テストを行うと予想され、5G通信対応版が実現されると、より広範な環境で快適にMagic Leap Oneが利用できるようになると想定されます。

【Topics】
・支援対象にはEpic Game社のゲームエンジン「Unreal Engine」使用が条件
・応募期限に締め切り無し。配布は選考を通過したデベロッパーに対して先着順
・2019年4月現在、Magic Leap Oneの販売価格は約2,300ドル(約25万円)
・同ヘッドセットは消費者向けの製品ではなく、あくまで開発者向けの製品と位置づけ

グーグル、検索にARを統合 Googleレンズもさらに便利に(05.08)

グーグルは、太平洋時間5月7日から開催の年次開発者会議I/Oの基調講演にて、提供するソフトウェア・ハードウェアに関する発表を行いました。今回の基調講演はARから話が始まり、検索など同社のサービスにおいてより、今後AR機能が強化されることが明らかになりました。

基調講演に登壇したグーグルのCEOサンダー・ピチャイ氏は「グーグルが人々の生活をより豊かにする手助けをしていく」と同社の方向性を語り、「見ることは理解すること」という言葉とともに、ARの新しい取組を紹介しました。

【Topics】
・検索にARが統合。検索ワードに関する3DモデルをシームレスにARで表示
・Googleレンズはさらに機能拡張。機械学習を駆使し、カメラ越しに物体や文字を識別
・翻訳とも連結、カメラ越しに文章を翻訳し、100以上の言語に対応
・「Google Go」で読み上げも可能に
・本の写真にカメラをかざすと、動画が流れるコンテンツも専用アプリなしで対応
・GoogleマップのAR機能が実装へ。移動の際に、ガイドが現実に出現

使える? GoogleマップのAR機能をさっそく試してみた(05.08)

グーグルは5月7日、GoogleマップのAR対応を一般向けに実装することを発表しました。

現時点では「方向転換の矢印の出現」と「進行方向の表示のみ」の非常にシンプルなものであり、ARで想起される「常にARがONで、ルートが見えている」状態とは少し違いますが、ナビゲーションが現実に重畳するイメージが体験できるものとなっています。

GoogleマップのAR機能は、Pixelシリーズのユーザーは即日対応、他機種も順次対応とのこと、その他詳細なスケジュールは不明です。

【Topics】
・徒歩のみ利用可能。自動車用ルート、公共交通機関と徒歩の組み合わせは利用不可
・目的地を入力し、ルート選択と当時に「ARを開始」ボタンをタップし位置情報を検出
・地面だけでなく建物や看板などの情報を読み取り、どの場所にいるのかを特定
・歩いているときは使用不可。移動中はAR機能は使えない

VR関連調査・統計まとめ 2019年の予測や国内の認知度など(05.07)

コンシューマ向けのヘッドセットも次々と発表され、マーケットとしての成長も感じられるVR/AR業界。Mogura VR Newsでは2018年8月、こうしたVR/ARに関する市場やトレンドを俯瞰するための調査・統計記事のまとめを掲載しました。

本記事はそのアップデートとして、2018年9月から2019年4月までに掲載したVR関連調査・統計記事のまとめを、内容をピックアップしつつ掲載します。

PR:VRでなければ伝わらないメッセージがある、大学教授もお墨付き「避難訓練VR」

IT・エレクトロニクス業界のソリューションベンダーである株式会社理経は、2017年4月より「避難体験VR」と題された火災避難訓練のVRコンテンツを提供しています。

新たに2018年11月「避難体験VR~煙の怖さを知ろう~」をリリースしました。内容を全面リニューアルし、実態に近い煙の動きを伴った火災環境をVRで再現することで、火災時の煙の怖さを体感でき、避難行動に対する評価とアドバイスを知ることができます。

【Topics】
・現実の建物を採寸したリアルなスケールを再現、火災生存者からのヒアリングも反映
・Oculus RiftとノートPCを使用し、設置は5分で簡単に
・英語や中国語で体験可能。東京都主催、外国人のための防災訓練イベントで好評
・同社は災害緊急情報“Jアラート”衛星通信システム他、各種防災情報システムを手がける
・土砂災害対策にもVR活用、神戸市と協力


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