マイクロソフトは技術開発関係のブログにて、触覚フィードバック機能のあるVRコントローラーを公開しました。「TORC(TOuch Rigid Controller)」という名のこのコントローラーは、親指、人差し指、中指の3本で小さい物を掴む触感をリアルに再現します。
TORCの仕組
コントローラーを握ると、ユーザーの親指はタッチスクリーンの表面に乗ります。人差し指と中指はリニアアクチュエータの上に位置し、触覚フィードバックを受ける仕組です。親指の近くには力覚センサーも搭載されています。
物を握りしめる感覚も
VR内で物を掴むには、力を加えてコントローラーを握るだけ。放す際は力を緩めるだけです。また親指をスクリーン上で滑らせ、手の中の物を回転させることも可能です。
TORCを用いれば、物を握りしめる感覚も体験可能です。マイクロソフトによれば、触覚フィードバックとVR内で物を握りしめている映像により、あたかも実際に物を握っているかのように感じさせるとのこと。
なお今回公表されたプロトタイプでは、トラッキングにHTCのVIVEトラッカーを用いています。ただしこれは、他社のトラッカーにも置換が可能です。
次世代のMR用コントローラーか?
同時に公開された製品化イメージを見ると、Windows Mixed Realityヘッドセット(MRヘッドセット)用コントローラーと非常に似ていることに気づかされます。マイクロソフトはTORCを「proof of concept(コンセプトの実証)」だとしています。しかし量産化が実現した場合、次世代のMRヘッドセット用コントローラーとなる可能性もあります。
VRコントローラーの動向では、Valveが2016年から開発を続けていた新型モーションコントローラーKnucklesが「Valve Index Controllers」としてヘッドセットに付属し、2019年6月出荷予定です。
(参考)UploadVR