グーグルは、太平洋時間5月7日から開催している年次開発者会議I/Oの基調講演にて、同社が提供するソフトウェア・ハードウェアに関して多くの発表を行いました。
今回の基調講演はARから話が始まり、検索など同社のサービスにおいてより、今後AR機能が強化されることが明らかになりました。
検索にARが統合
基調講演に登壇したグーグルのCEOサンダー・ピチャイ氏は、グーグルが人々の生活をより豊かにする手助けをしていく、と同社の方向性を語り、「見ることは理解すること」という言葉とともにARの新しい取組が紹介されました。
最初に紹介されたのは「検索」です。「ググる」の言葉でも知られているように、検索はグーグルの最初期からのサービスです。今後、ARが統合されることで、検索した言葉に関連する3Dモデルを検索画面からシームレスにARで表示できるようになります。
AR用のフレームワークARCoreにより、まるで目の前に検索した物があるかのように見ることができます。文章や画像、動画だけでなく、実物を目の前でみることでさらに理解が進むとしています。
Googleレンズにはさらに機能拡張
続いて紹介されたのはスマートフォンのカメラを使って現実を読み取る「Googleレンズ」です。機械学習を駆使し、カメラ越しに物体や文字を識別します。
今回のアップデートでは、Googleマップなどと統合が行われます。レストランのメニューを識別したときに、その店の特長的なメニューをハイライトし、写真が出現します。
また、翻訳とも連結し、カメラ越しに文章を翻訳することも可能になります。100以上の言語に対応するとのこと。読み上げツール「Google Go」と連携することで、読み上げも可能にします。
また、本の写真にカメラをかざすと、動画が流れるような動的なコンテンツも専用アプリなどを使うことなく作ることが可能になります。
GoogleマップのAR機能が実装へ
新型スマートフォンPixel 3aの発表の中でもAR機能に関する発表がありました。これまでクローズドベータ版が行われていたGoogleマップのAR機能の本実装です。徒歩で移動をする際に、ガイドが現実に出現します。
Google Maps meets AR.
Rolling out to Pixel phones, starting today. #io19 pic.twitter.com/rDBxvbZyF8
— Google Maps (@googlemaps) 2019年5月7日
(参考)Google公式