9月に入ったばかりの先週は、ハードウェア関連のニュースに注目が集まりました。比較的安価で手に入るモーション筐体「Feel Three」のKickstarterの目標額達成がスタートから僅か5時間で目標額を達成しています。同様の筐体の中でも比較的安価な価格で手に入ることが「Feel Three」の人気につながったと予測されています。
また、サン電子株式会社から国産ARスマートグラス「AceReal One」が開発者向けに販売されました。発売は2018年9月下旬以降を予定しており、AceReal Oneを利用したアプリを開発予定の法人に100台を限定販売するとのことです。
本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。
29万円からのモーション筐体、Kickstarterの目標額を5時間で達成
8月28日にKickstarterでクラウドファンディングを開始したモーションシミュレーター「Feel Three」が、スタートからわずか5時間で目標額を達成しました。競合製品には高価な筐体が多い中で、2,000ポンド(約29万円)程度の出資から入手可能な手軽さも人気の秘密と考えられます。
すでに非VRタイトルも含め100以上のゲームコンテンツに対応。オプションパーツを使い、コントローラーをハンドルに付け替えたりすることも可能です。製品出荷は2019年5月を予定しています。クラウドファンディングは9月28日まで。こちらのKickstarterで受付中です。
サン電子、国産ARスマートグラス「AceReal One」を開発・開発者向けに発売開始
サン電子株式会社は、独自開発のARスマートグラス「AceReal One」の開発者向けモデル「AceReal One Development Kit(AceReal One DK)」の発売を開始します。発売は2018年9月下旬以降を予定しており、AceReal Oneを利用したアプリを開発予定の法人に100台を限定販売、その後2019年初旬に一般発売となります。販売参考価格は555,000円(税別)。
「AceReal」はサン電子が開発するARグラス「AceReal One」、クラウド型業務支援アプリ「AceReal Apps」、そしてソフトウェア開発キット「AceReal SDK」を一体となって提供するサービスです。産業用機器・設備のメンテナンスなど、屋内外での作業を支援するために設計されています。
フライト中のVRヘッドセット利用に懸念 求められる対策
長時間のフライトを快適に過ごす手段の1つとして、飛行機の搭乗者にVRコンテンツを体験してもらう試みが、航空各社で広がっています。利用者の楽しみ方を増やす一方で、こうした状況でのVRヘッドセットの装着は非常時に危険に繋がるリスクを持つ、と警鐘を鳴らす調査結果が明らかとなりました。
調査の結果、安定したフライトシーンであっても、客室乗務員はVRヘッドセットを装着した乗客とコミュニケーションを取るのが難しくなる、ということが明らかになりました。
また減圧のシチュエーションでは、一部のVR体験者はコンテンツに熱中し、緊急事態に気づかないという結果が出ました更に重要なことに、この被験者らは客室乗務員が大声で避難方法を伝えているのも聞いていなかったとのこと。人々に楽しみを提供するVRですが、こうしたシチュエーションでの取り扱いは慎重になる必要がありそうです。
2018年8月は、VTuberのターニングポイントだ――輝夜月のVRライブに見た、VTuberの“これから”
2018年8月31日、YouTubeチャンネル登録者数82万人と高い人気を誇るバーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー・VTuber)輝夜月のVRライブ「輝夜月Live@ZeppVR」が開催されました。自宅でVRヘッドセットを装着し、仮想世界で会場に入るこのライブ。VR空間で作成されたステージでのライブや演出、その背後に見え隠れした思想は様々な人々に大きな感銘を与えたようです。
Mogura VRからは、普段からVTuberを追いかけるライター・たまごまご氏がこのライブに参戦。2018年8月に行われたVTuber関連のイベントも踏まえ、「2018年8月」がVTuberの大きなターニングポイントとなるであろうことを含めて克明にレポートしています。VTuberのファンのみならず、キャラクターを中心としたエンターテインメントに興味・関心のある方にはぜひ読んでいただきたい記事に仕上がっています。