建築・デザイン向けのVRプラットフォーム「The Wild」は、IrisVR社の建築業界向けVRソフトウェア「Prospect」を統合しました。コロナ禍においてリモートワーク環境下でのコラボレーションが模索される中で、建築業界の業務環境へ変革をもたらします。
クロスプラットフォームやウォークスルーなど
「The Wild」はマルチユーザーに対応し、最大8人でリアルタイムの設計やデザインが可能なプラットフォームです。他のアプリで制作された3Dアセットも使えるほか、クロスプラットフォーム機能も搭載。各種VRヘッドセットに加え、通常のPCやiOSで同時に作業を行えます。
吸収される「Prospect」は、実物大の構造物の3Dモデル内を歩いて確認できる点が特長です。HTC VIVE、Oculus Rift、Oculus Quest、Windows Mixed Reality（Windows MR）の各デバイスに対応します。類似サービスの統合により、バーチャル空間で設計、コラボレーションを行うチームにとって、強力なソリューションとなりそうです。
なお既存の「Prospect」ユーザーに対して変更はなく、従来通り利用を継続できるとのこと。
建築分野の業務環境を再定義
The Wildの創業者でありCEOのGabe Paez氏は、「リモートワークは、建築分野にとって珍しいことではなくなってきています。当社は没入型のコラボレーションを通じて、業務環境を再定義、改善できるという、今までにない機会に恵まれています」と説明。遠隔コラボレーションの盛り上がりが、追い風になっているという認識を示しました。
自動車のフォードなど、デザイナーのリモートコラボレーションにVRを採用する動きは多数生まれています。
（参考）VRFocus
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