2018年以来、続報が途絶えていた超広視野角のVRヘッドセット「StarVR One」が、世界各国で正式リリースされる見通しです。公式サイトの販売代理店ページが更新されており、日本国内では、株式会社 エルザ ジャパン、サイバネットシステム、株式会社ACCESS、株式会社アスクが正式代理店となっています。
「StarVR One」は、台湾StarVR社が製造・販売するエンタープライズ向けのVRヘッドセットです。2018年8月に発表され、そのスペックを中心に大きな話題に。一般向けに販売されるPC向けVRヘッドセットと比較した場合、視野角が水平210度と非常に広く(従来のVRヘッドセットは110度前後)、アイトラッキング(視線追跡)システムの搭載等が大きな違いとして挙げられます。
価格などは公開されず
「StarVR One」はアジア(日本、台湾)、ヨーロッパ、北米の3地域でリリースされています。アジア圏では各代理店を通しての提供ですが、EUとアメリカではStarVR社が直接販売を行います。中国本土では近日中に販売が開始されるとのこと。
2020年4月現在、「StarVR One」の販売価格は判明していません。米メディアRoad to VRは、開発者版が3,200ドル(国内想定価格は税抜445,000円)だったことから、近い価格で提供されると推測しています。
StarVRは「過去」を乗り越えられるか?
StarVR社は2018年11月、台湾の証券取引所であるタイペイエクスチェンジ(TPEx)から上場廃止し、「StarVR One」の開発者プログラムを一時停止しました。
関連する出来事として、StarVRの株式の3分の1を有するStarbreeze社は、ストックホルム地方裁判所より経営再建を命じられたほか、インサイダー取引の疑いで当局の調査が入り、1名が逮捕されています。
ハードウェア概要
モデル |
StarVR One |
視野角 |
水平210度×垂直130度 |
ディスプレイ解像度 |
片面 1,830 × 1,464(1,600万サブピクセル) |
トラッキング |
SteamVR tracking 2.0(ベースステーション最大2基) |
アイトラッキング |
Tobii VR Eye Trucker内蔵 |
IPD |
自動調整機能搭載 |
リフレッシュレート |
90Hz |
PC推奨スペック |
OS:Windows 10 x64 |
接続端子 |
・DisplayPort×2 |
(参考)Road to VR
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