台湾を拠点とするStarVR社は、12月から超広視野角の新型VRヘッドセット「StarVR One」の開発者向け販売開始することを発表し、「StarVR開発者プログラム」の参加を集っていましたが、先日、本プログラムの参加者向けにプログラム停止の連絡が入ったことが明らかになりました。
先月StarVR社が、台湾の証券取引所であるタイペイエクスチェンジ(TPEx)から、上場廃止したことが原因とみられています。
StarVR社は、台湾のPCメーカーAcerとスウェーデン企業Starbreezeのジョイントベンチャーで、2018年4月より台湾のTPExに上場後、2018年11月末に上場を廃止しています。
関連する出来事として、StarVRの株式の3分の1を有するStarbreeze社は先日、ストックホルム地方裁判所より経営再建を命じられていたことが明らかとなりました。同社のオフィスは、インサイダー取引の疑いで当局の調査が入り、1名が逮捕されました。
StarVRからのメール内容全文
以下、プログラム参加者向けに送られたメール全文です。
私たちの貴重な開発者コミュニティ及びパートナーの皆様へ
誠に残念ながら、StarVR開発者プログラムは、今後その通知があるまで保留されることとなりました。
弊社は現在、プライベートカンパニーへ切り替える手続きを行っており、業務内容が変更する可能性があることから、現在、StarVR開発者プログラムを延期することが最も責任ある行動方針だと考え、このような結果となりました。
StarVRへのご支援、ご声援をいただきましたことを心より感謝申し上げます。たくさんの皆様は、StarVR Oneヘッドセットのご購入を心待ちにされていたかと思います。この度はこのようなこととなり、ご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。
StarVRチーム一同
「StarVR開発者プログラム」は、新型VRヘッドセット「StarVR One」の開発者版の購入希望者の中から、選考されたユーザー及び開発者向けのプログラムとなっていました。「StarVR One」は、非常に広い視野角やアイトラッキングシステムを搭載しており、個人向けとしてではなく企業やアミューズメント向けの製品として公表されていました。
今の段階では、StarVR Oneの今後の動向については明らかになっていません。
(参考)Road to VR、UploadVR
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