ドイツの高級ファッションブランドHUGO BOSSは、オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」への進出を発表しました。エクスペリエンス「PLANET HUGO」を展開し、バーチャルファッションアイテムの販売やイベントを行います。
「Roblox」にハイファッションブランドが参入、Z世代へのリーチ図る
HUGO BOSSは1924年に設立されたドイツのハイファッションブランド。日本では2020年代に入り、プロ野球選手・大谷翔平氏等、多くのスポーツ選手がアンバサダーを務めていることでも話題になりました。
「Roblox」は、プレイヤーが「エクスペリエンス」と総称されるゲームコンテンツやバーチャル空間を自由に制作・アップロードし、他のプレイヤーとコミュニケーションが取れるオンラインゲームプラットフォームです。米国を中心に若年層、特にZ世代から強く支持されており、Robloxの月間アクティブユーザー数(MAU)は約2.1億人、日間アクティブユーザー数(DAU)は7,150万人と、膨大なユーザー基盤を有します。
HUGO BOSSのRobloxエクスペリエンス「PLANET HUGO」は、3月6日にドイツのベルリンで開催された新ブランドライン「HUGO BLUE」の発表に合わせて公開されました。「PLANET HUGO」では、Robloxで使用可能なHUGO BOSSのバーチャルファッションアイテムを購入できるほか、複数のミニゲームや他ユーザーとのコミュニケーションの機会が用意されています。
相次ぐファッション・ビューティーブランドのRoblox参入、市場広がる
2020年以降、国内・国外問わず、Robloxプラットフォームへの企業参入が相次いでいます。ファッションブランドではグッチやバーバリー等のハイファッションから、GAP等のファストファッションまで幅広くエクスペリエンスを提供しています。コスメ/ビューティーブランドでは、NARS等も参入事例として挙げられます。
直近で、Robloxは「若年層にとって、デジタルなファッションや自己表現を楽しむことは、非常に一般化している」とするレポートを公開。直近の決算発表では「Robloxプラットフォームに月1度以上課金するユニークユーザーが、約1,590万人存在する」ことも明らかにされており、バーチャルファッション市場が着実に広がりつつあることがうかがえます。
（参考）HUGO BOSS
