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テック 2018.12.01

ディズニーがVRアニメーションツール「PoseVR」の動画を公開

ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオが、VRアニメーション制作ツール「PoseVR」の開発中の動画を公開しました。本ツールの特徴的な点は、VRの3Dアニメーションを制作する際に、マウスやキーボードを必要とせず、実際にアニメーターがVR内で3Dモデルの動きやポージングを設定することが可能という点です。

「PoseVR」では、VR内に存在するデッサン人形を動かしポーズをつくり、アニメーションを各場面ごとに制作していきます。ストップモーション・アニメーションのようなイメージで動画を作りあげていきます。

緒感的な操作でVRアニメーションが制作可能

操作はシンプルで、ユーザーがVRヘッドセットを装着し、実際にデッサン人形を動かすかのように、ユーザーの手を使ってVR内の3Dモデルのポーズを作ります。マウスやペンなどで操作するよりもより直観的な制作が可能になるとのことです。また、VR内に没入することができるので、外部からの刺激で創作の邪魔をされることがないのも利点として挙げられています。

アニメーターが作品に没頭できるツール

ディズニースタジオの開発チームは動画の中で、「PoseVR」について、いかにアニメーターがテクノロジー面の心配をすることなく作品の制作に没頭できるようなるか話しています。また本ツールの使用感について次のようにコメントしています。

直感的に物を動かして、このポーズが何を表現しているかという演出について考えを集中させることができます。ただそこにいて、作品についてだけ考えることができます。

一般公開は未定

「PoseVR」はディズニースタジオのサマーインターンシップで開発されたプロジェクトで、Jose Gomez氏とWayne Unten氏、Alberto Abril氏らとインターンシップ生が開発に携わりました。本プロジェクトが今後継続して開発されるか、正式にリリースされるかについては言及されていません。

ディズニーはVRやAR作品を多数制作しており、今年8月には、ディズニー発のVRショートムービー「Cycles」をバンクーバーで行われたSIGGRAPH 2018にて公開しました。制作にはVRペイントツールの「Quill」を使用しています。また、「シュガー・ラッシュ」や「ズートピア」のAR絵文字など話題性のあるコンテンツを次々と配信しており、今後も動向に注目です。

(参考)VRScout, UploadVR

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