AR/VR業界のみならず、さまざまな業界を巻き込んで話題の「メタバース(metaverse)」。「メタバース通信」では、メタバースに関する世界中の最新情報をキャッチアップ。人々の新たなコミュニケーションや経済の場になるであろうメタバースを形作る、さまざまな情報をコンパクトにまとめてお伝えします。
目次(vol.5)
1. マイクロソフト、Ignite 2021で2つのメタバース関連サービスを発表
2. シンガポールの暗号通貨取引所、メタバース内にバーチャルオフィスを開設
3. DropboxのCEO、メタバース事業への進出に意欲
マイクロソフト、Ignite 2021で2つのメタバース関連サービスを発表
マイクロソフトは11月2日から4日に開催されたカンファレンス「Microsoft Ignite 2021」において、メタバースに連なる2つの新サービス「Mesh for Microsoft Teams」「Dynamics 365 Connected Spaces」を発表しました。前者は3月に発表されたMRフレームワーク「Mesh」を利用し、Teamsで3Dアバターの利用が可能になるというもの。後者はそれまで「Dynamics 365 Connected Store」と呼ばれていたサービスをアップデートしたもので、12月初旬からプレビュー版が利用可能になるとしています。
シンガポールの暗号通貨取引所、メタバース内にバーチャルオフィスを開設
シンガポールに拠点を置く暗号通貨取引所KuCoinは11月2日、「BLOKTOPIA」内にバーチャルオフィスを開設すると発表しました。BLOKTOPIAはブロックチェーン技術を活用して構築されたVRメタバースで、21階建ての高層ビルになっています。バーチャルオフィス内ではチャットや音声通話のほか、家具や装飾品のやりとりなどができるとしています。
(参考)KuCoin、Gadgets360
DropboxのCEO、メタバース事業への進出に意欲
オンラインストレージサービスDropboxの創業者兼CEOのDrew Houston氏は、同社がメタバース構築に向けて動いているとYahoo! Financeのオンラインインタビューで語りました。Houston氏によれば、バーチャル空間へのアイテムの出し入れにDropboxのサービスを利用できるようにしたいとのこと。また、サービス構築のための準備はまだ初期段階で、実現には時間がかかるだろうとも語っています。
(参考)Yahoo!Finance