AR/VR業界のみならず、さまざまな業界を巻き込んで話題の「メタバース(metaverse)」。「メタバース通信」では、メタバースに関する世界中の最新情報をキャッチアップ。人々の新たなコミュニケーションや経済の場になるであろうメタバースを形作る、さまざまな情報をコンパクトにまとめてお伝えします。
目次(vol.19)
1. メタバース需要?ネットワーク機器メーカーの株価が好調
2. ブロックチェーンゲーム「Hero Arena」、限定NFTコレクションをリリース
3. アート系VR空間サービス「SPACE」が700万ドルの資金調達
4. ブロックチェーンゲーム「Planet Mojo」が500万ドルの資金調達
5. 現実の都市をベースにした「メタバース・ドバイ」で仮想不動産が販売中
メタバース需要?ネットワーク機器メーカーの株価が好調
米金融メディアのInvestor’s Business Dailyは12月23日、「Cloud Computing Shift To The Metaverse Makes These Tech Stocks ‘Sexy’ Again」(メタバースへの利用シフトでクラウドコンピューティング関連株は再び“セクシー”に)と題した記事を投稿しています。
記事ではCisco、Juniper、Aristaなど、クラウドコンピューティングやネットワーク機器関連企業の株価が好調であることに言及。昨今話題のメタバースがその好調をさらに後押しする可能性について論じています。
ブロックチェーンゲーム「Hero Arena」、限定NFTコレクションをリリース
ブロックチェーン技術を採用したオンラインRPG「Hero Arena」で、個数限定・期間限定のNFTコレクションが販売中です。コレクションの内容はいわゆるガチャタイプ。10種類のSSRを含むキャラクターデータが合計1万セット販売されます。
販売期間は12月28日11時から12月31日11時(協定世界時、UTC)までで、仮想通貨取引所バイナンスでのみ購入可能。10種類の最高レア(SSR)は1万セットのうち各50個ずつで、引き当てる確率はそれぞれ0.5%です。
(参考)Newsfile
アート系VR空間サービス「SPACE」が700万ドルの資金調達
12月22日、芸術と商業を対象としたバーチャル空間プロジェクト「SPACE」が700万ドル(約8億円)の資金調達を実施。出資者にはDapper Labs、Animoca Brands、CoinFundなど、ブロックチェーンやNFT関連の企業が名を連ねています。
SPACEは現在、Hubs Cloudで構築されたアルファ版サービスをリリースしており、今回調達した資金を元手にサービスの拡充を図るとのことです。
(参考)VentureBeat
ブロックチェーンゲーム「Planet Mojo」が500万ドルの資金調達
ブロックチェーン技術を利用したオンラインゲーム「Planet Mojo」を開発するMystic Mooseは12月22日、500万ドル(約5.7億円)の資金調達実施を発表しました。Planet MojoはWebブラウザベースのオンライン対戦ゲームで、Mystic Moose自身は同ゲームを“メタバース”と呼称しています。
Planet MojoではユーザーがプレイキャラをNFTアイテムとして所有可能。2022年前半にはNFTキャラクターの第一弾が登場予定とのことです。
(参考)VentureBeat
現実の都市をベースにした「メタバース・ドバイ」で仮想不動産が販売中
アラブ首長国連邦(UAE)の主要都市のひとつ、ドバイをバーチャル化するプロジェクト「メタバース・ドバイ」が12月19日にオープンしました。
同プロジェクトでは、ドバイの都市中心部を現実の地図に基づきバーチャル空間に再構築。ブロックチェーン技術を活用し、仮想不動産の売買をはじめとした経済活動などが可能なメタバースを目指しています。メタバース・ドバイでは現在、約22万ブロックに分割された仮想不動産が販売中です。
(参考)GlobeNewswire