Googleなどから多額の資金調達を受けながら、開発中のデバイスの具体的なデザインや性能が明らかになっていないMRデバイスMagic Leap。現実に様々なものを投影して操作するティザー動画が定期的に公開されながらも、謎に包まれていた存在です。
この度米国特許庁のウェブサイトにて、意匠申請を行ったデザインが明らかになりました。
形状は「ヘッドマウントディスプレイ」
意匠の申請日は2015年5月14日、意匠取得は2016年6月7日となっています。あくまでも意匠のため、この形状がそのまま最終的な製品になるとは限りません。区分はVRヘッドセット(Virtual Reality Headset)となっています。
形状はOculus RiftなどのVRデバイスと同じヘッドマウントディスプレイ型。頭そして顔面を覆う形状になるようです。意匠登録の資料からは材質等は分かりません。
Magic Leapとは
Magic LeapはアメリカのMagic Leap社が開発中のデバイス。現実世界に様々なオブジェクトを投影し、現実世界の物体とも連動するMR(Mixed Reality、複合現実)のデバイスとされています。
これまで、Googleや中国のアリババなどから22億ドル(約2,600億円)以上に及ぶ巨額の資金調達を行ってきました。MRのデバイスとしてはマイクロソフトのHoloLensと並び期待されています。
2015年5月に申請した意匠登録ということで、最終的なデバイスがこの形状とまったく同じことはないと思われます。発売時期も明らかになっていません。
フロリダにある巨大な施設で開発を続けているMagic Leap。引き続き注目を集める存在であり続けることは間違いないでしょう。
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(参考)
米国特許庁
http://pdfpiw.uspto.gov/.piw?PageNum=0&docid=D0758367&IDKey=B3B4CD54EC1F%0D%0A