米百貨店のメイシーズは、米国内の70の店舗でVRを使った家具の購入サービスを開始すると発表しました。2019年1月までには、新たな20店舗へと導入を拡大する予定です。同社は「小売史上で最大規模のVR導入」と謳っています。
売上は60%以上増、返品も抑制
店舗を訪れた来店客は、自分の居住空間をVR内にデザイン。そしてヘッドセットを装着し、商品の家具を置いて確認できるということです。
メイシーズは、VRの利用が売上に好影響を与えていると言います。VRを試験導入した3店舗では、家具の売上が既存店舗に比較して60%以上も増加したとのこと。また、返品も2%以下に抑制できました。
さらにVRであれば、実際に店舗に持つ在庫以外の商品を見せることも可能です。これにより、展示に必要なスペースを減らすことができます。
来店客へ多くの選択肢を提示
導入に当たりメイシーズと協力したVRアプリケーション企業、Marxentの共同創立者Beck Besecker氏は、サービスのメリットについて次のように話しています。「メイシーズのVRサービスによって、来店客は自分の持つ2Dのレイアウトプランをリアルタイムに3Dに変換できます。アプリは簡単に利用でき、非常に多くの選択肢から選べます」
実際の利用環境に合わせた確認が難しい家具の購入。VRやARを活用する取組を、国内外で多くの企業が進めています。