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業界動向 2019.04.12

米VRスタートアップJauntの前CTO、アップルへ移籍 AR注力への一環か

VRコンテンツ制作やプラットフォームを手掛け、近年はAR等への集中を打ち出した米国のスタートアップJaunt。同社の創設者であり以前CTOを務めていたArthur van Hoff氏は、アップルのシニア・アーキテクトに着任するようです。自身のLinkedinのプロフィールにて明らかにしています。

VRスタートアップJaunt、2018年10月にARへシフト

Jauntは2013年に設立された企業です。ライブやスポーツなどの360度動画を楽しめるVRアプリ「Jaunt」や、プロ仕様の高性能360度カメラ「Jaunt ONE」など、実写中心の製品およびコンテンツを発表・提供してきました。

しかし2018年10月、同社は大規模なレイオフを発表。ARとボリューメトリック技術(人物等の立体的な情報を取得しそのままCG化する技術)に専念し、既存のVR関連プロジェクト、コンテンツ・サービスの大半を縮小することを明らかにしました。

このとき、Arthur van Hoff氏はJauntを去ることをほのめかしていました。同氏はJaunt創設以来2018年までCTOを務めており、2016年にはCEOの職にも就くなど、重要な位置を占めてきたことが伺えます。

アップルのAR注力の一環か

今回のアップルへの転職に伴い、同氏がどのような職務に携わるかは明らかになっていません。アップルは過去数年間で多数のJaunt出身エンジニアを採用しており、彼らと共にプロジェクトを担う可能性があります。

アップルは長らくARヘッドセット開発を噂されています。2019年中に量産開始との報道も出ており、Arthur van Hoff氏採用もARへの注力の一つと推測されます。

(参考)Variety


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