アップルは新たにAR関連のマーケティング責任者のポジションを設け、長年iPhoneに携わってきたフランク・カサノバ氏をこの職に当てました。同社のARへの注力が見て取れると言えそうです。
アップルで約30年のキャリア
カサノバ氏は約30年間アップルで勤務し、初代iPhoneのリリースや、QuickTimeの開発などで重要な役割を果たしてきました。
アップルが初めてAR関連のマーケティング責任者職を設けたことは、同社がARへの取り組みを重視していることの表れと見られそうです。アップルの広報担当は、この点についてコメントを控えています。
アップルのマーケティング部門 前シニアディレクターのMichael Gartenberg氏は、今回の人事について次のように話しています。「アップルのARへの注力を表すポジションと顔ができました。そして同社で、最先端技術プロジェクトでの業績を持つ人物が当てられました」Gartenberg氏によれば、「フランクはアップルのARを率いる理想の人物」だということです。
アップルのARへの取組
アップルは近年、AR/VRに関する取組を強化しています。2018年8月にはARディスプレイを開発するスタートアップAkonia Holographicsを買収。2020年にARヘッドセットを発売すると目されています。
またモバイル機器向けには、AR機能ARKit2.0をリリースしています。
2019年に入ってからはARデバイス開発に取り組んでいたとされるAvi Bar-Zeev氏の退社も報じられています。
(参考)Bloomberg