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テック 2018.10.16

360度プラットフォーム運営のJaunt、大規模レイオフ VRからARへシフト

VRコンテンツ制作やプラットフォームを手掛ける米国のスタートアップJauntが、大規模なレイオフを行っています。VRコンテンツ・サービス事業を縮小し、AR分野へ注力するのが目的です。

VRコンテンツ・カメラからB2Bサービスへ

Jauntは、2013年にVR映画や360度のエンターテインメントを見るためのプラットフォームとして登場しました。以降、数十億円規模の資金調達も行い、ライブやスポーツなど360度動画を楽しめるVRアプリ「Jaunt」や、プロ仕様の高性能360度カメラ「Jaunt ONE」など実写中心の製品・サービス・コンテンツを発表してきました。

一方で2018年8月、リアルタイムに3DアバターをARで表示させる技術を公開。この技術も足がかりとし、制作技術をパートナーへ提供するB2Bビジネスへの転換を公言していました。翌9月にはVR/ARコンテンツストリーミングを行うPersonify社のTeleporter事業買収を発表し、B2B向けのプラットフォーム事業の補強・加速を進めてきました。

VR事業は縮小予定

同社がメディアVarietyへ回答した内容によると、「当社(Jaunt)を再構築するために、非常に多くのスタッフを解雇することになった」ということです。
また同社はブログ記事の中で、今後ARとボリューメトリック技術(人物等の立体的な情報を取得しそのままCG化する技術)に専念すると発表。既存のVR関連プロジェクト、コンテンツ・サービスの大半は、今後数週間で段階的に縮小予定だとしています。

経営陣も刷新されており、10月1日付でCEOがGeorge Kliavkoff氏から、グローバル・ビジネス部門前バイスプレジデントのMitzi Reaugh氏に交替。さらにCTOのArthur van Hoff氏も、自身のLinkedinのプロフィールで同社を去ることをほのめかしています。

Jauntはブログ記事を、「我々はXRコンテンツ・技術の将来にわくわくしています。そして新しく事業に集中するJauntが、XRのイノベーションとリーダーシップにおいて、レガシーを作り続けることを楽しみにしています」と締めくくっています。

(参考)UploadVRVariety


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