VR向け3Dモデリングツールを開発する「グラビティ・スケッチ(Gravity Sketch)」が、シード投資により170万ドル(1億8,000万円)を調達したことが明らかとなりました。今回の調達にはペンタブレットやCAD関連製品で広く知られている企業、ワコムも出資しています。
3Dモデルを簡単に構築
「グラビティ・スケッチ」はVRヘッドセットとコントローラーを利用し、ユーザーが簡単に・素早く3Dモデルを制作できるツールです。グーグルが提供しているVRお絵かきアプリ「Tilt Brush」と近い機能を持っていますが、大きな特徴は「車、靴、建物などのモノを設計することに強みを持っている」という点にあります。
CADを補充する設計ツールを目指す
「グラビティ・スケッチ」は、「Tilt Brush」のようなポジションではなく、建築業界などで設計に使われているCADを補完するツールを目指していく姿勢を明らかにしています。同社は「従来のCADに搭載されているような設計を補助するシステムを搭載しつつ、VRで3次元的に見ることで、設計者の能力を引き出すことができる」として、自信を覗かせました。市場からも、主にエンタープライズ向けの利用で大きく期待されています。
2018年2月現在、「グラビティ・スケッチ」はコンテンツ配信プラットフォーム「Steam」で早期アクセス版が公開されおり、今回の資金調達でさらなる改善・改良が見込まれます。
(公式ページ)
https://www.gravitysketch.com/
(参考)
VR Design Tool ‘Gravity Sketch’ Raises $1.7 Million With Participation from Wacom https://www.roadtovr.com/gravity-sketch-vr-design-tool-seed-investment-wacom/
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