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テック 2019.10.25

エピックゲームズによるHoloLens 2の最新デモが公開、高解像度を実現する仕組みとは

ゲームエンジン「Unreal Engine」やゲーム「Fortnite」などで知られるエピックゲームズは、10月22日(米国時間)、マイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens 2」向けのインタラクティブデモ動画「Apollo 11:Mission AR」を公開しました。

1969年のアポロ計画を映像化

今年5月のMicrosoft Build 2019にて制作が発表された「Apollo 11:Mission AR」は、1969年のアポロ計画における歴史的な一連の出来事を映像化したもの。サターンVでの打ち上げからアポロ11号の月面着陸、アームストロング船長が月面に降り立つシーンまで、映像制作にあたっては実際のデータと映像を元にしています。

デモ映像は700万ポリゴンもの高解像度が特徴で、動的なライティング処理やマルチアングル映像効果も含まれるとのこと。


(画像提供:Epic Games)

ハイクオリティ映像のカラクリ:

ただし、映像の生成はHoloLens 2上では行われていません。このレベルの映像を生成するため、エピックスゲームズは同社のゲームエンジン「Unreal Engine」の最新版を使い、PC上で生成された映像をリアルタイムでHoloLens 2側に配信するとしています。

HoloLens 2からは視線、ジェスチャー、音声、デバイスの位置、空間マッピングの情報をPC側に送り、それに対応した映像データをPCからHoloLens 2側に配信します。この仕組みにより、アプリ開発が容易になるだけでなく、「HoloLens 2本体の処理能力以上のクオリティの映像コンテンツを展開できる」と同社は説明しています。


(画像提供:Epic Games)

なお、コンテンツのクラウド配信が可能かどうか、米メディアRoad to VRがエピックゲームズに問い合わせたところ、以下の回答が得られたとのことです。

「ネット経由でHoloLens 2にコンテンツ配信することも技術的には可能です。ただし、ネットの回線状況に影響されやすいことや、かなりのデータ遅延が発生するためおすすめしません。HoloLens 2を利用する際はローカルPCに接続し、また、帯域確保のために他の接続機器もなるべく少なくしてください」。

(参考)Road to VR
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