Home » アップルがMRヘッドセットやARグラス向けと思われる特許を取得。メガネ無しでの体験を可能に?


テック 2022.01.18

アップルがMRヘッドセットやARグラス向けと思われる特許を取得。メガネ無しでの体験を可能に?

アップルが米国特許商標庁(USPTO)に出願していた、AR/VR関連と思われる新たな特許が確認されました。特許の正式名称は「調整可能な、フォービエイテッドレンズシステム(Tunable and foveated lens systems)」。遠視や近視など、視覚に問題を抱える人に対応するためのレンズと思われます。

複数レンズの組み合わせで視力を矯正

特許によれば、複数の液晶レンズやアルバレスレンズ(2枚のレンズを重ねてスライドさせることで、焦点調整が可能なレンズ)を組み合わせ、レンズの屈折力を変化させて利用者の視力を補います。また視線認識機能についても言及されており、海外メディアPatently Appleは「老眼のような、目の焦点が合わせにくい人に有効な技術と思われる」とコメントしています。

通常のメガネでは補正できない高次収差(光が目の表面から中に入り、水晶体を通過して網膜に届くまでに、目の形状によって像が微細に歪む現象)にも、利用者の視線を認識する可変位相の部分によって対応できるようです。本特許のようなシステムがアップルのMRヘッドセットやARグラスに搭載された場合、ユーザーはメガネを使わずにデバイスを利用することができると思われます。

アップルの動きは不明瞭も、徐々に活発化か

アップルは高価格・高性能なMRヘッドセットやARグラスを開発中であるとの予測がアナリストによってたびたびなされていますが、その実態については不明瞭な点が多い状態です。他方で2021年12月末には、メタ(旧フェイスブック)のXR広報担当アンドレア・シュバート氏を雇用したことが報じられており、徐々にXR方面での動きを活発化させているようです。

(参考)Patently AppleUSPTO


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード