Meta社(旧フェイスブック)のCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は、Meta Quest(旧Oculus Quest)の“次期バージョン”で、顔のトラッキングとアイトラッキング(視線追跡)が大きな要素になるとコメントしました。
ザッカーバーグ氏の発言は、コンピューター・サイエンティストLex Fridman氏のポッドキャスト内で行われました。詳細は以下の通りです。
あなたの脳の中には、顔の動きを読み取るための部位があるのです。よってQuestの次期バージョン、つまりVRヘッドセットを設計する際、大きな焦点となるのは、フェイストラッキングと、基本的なアイトラッキングを実現することであり、それがビデオ会議中のアイコンタクトを可能にするのです。
ザッカーバーグ氏のコメントは、同氏が2021年3月にThe Informationのインタビューで「Quest3、Quest 4がどのようなものになるかについて」という話題になった際、語った内容とほぼ同じものです。ただ今回の発言は、「Project Cambria(コードネーム)」の発表後に行われたことに注目するべきでしょう。
「Project Cambria」は、Meta社がQuestシリーズとは異なる、“ハイエンドなラインナップ”と位置付けているVRヘッドセット。現段階では詳細は不明ですが、アイトラッキングや顔のトラッキングの実装のほか、AR機能の強化などが明らかになっています。
今回のコメントは、「Project Cambria」とは別に、次世代Questの開発が進行していることを示唆していると思われます。ただ顧問CTOのジョン・カーマック氏は2022年12月に「Quest 2は長い間、展開することになる」と発言しており、しばらくの間は、Quest 2の販売が続くことになりそうです。
ザッカーバーグ氏とMeta社がQuestシリーズの“道筋”をどのように計画しているのか。続報を待ちたいところです。
(参考)UploadVR
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