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投資 2020.06.12

新型コロナで「バーチャルフェス」への期待高まる VR×音楽イベントのWaveXRが3,000万ドル調達

VR音楽プラットフォーム「Wave Beta」を運営するWaveXR社は、シリーズBラウンドで3,000万ドル(約32.1億円)の資金調達を行いました。新型コロナウィルスの影響で多くの音楽ライブが中止や延期に追い込まれる中、同社はVRを活用した新たな音楽体験を提案します。

著名アーティストも利用するVR音楽プラットフォーム

「Wave Beta」は、マルチプレイでDJや観客としてクラブ・ライブ体験ができるプラットフォームです。2017年にアーリーアクセス版がリリースされました。Oculus Rift、HTC VIVE、VALVE INDEX、Windows Mixed Reality系ヘッドセットなどに対応し、ダウンロードは無料で行えます(Steam/Oculus Store)。

これまでに50以上のアーティストがVR内でライブイベントを開催しており、2020年5月(日本時間)にも複数の音楽家を招待したイベントを実施。収益をNPO団体に寄付しました。

コロナで高まる「バーチャルフェス」への注目

今回の資金提供には、複数のベンチャーキャピタルや個人投資家が参加しました。日本の株式会社NTTドコモ・ベンチャーズや、動画配信サービスTwitch共同創業者のKevin Lin氏らが名を連ねてます。

WaveXR社は「調達した資金で、よりリアルなアーティストのアバターや新しいVR空間の作成、インタラクティブな体験を実現する」としています。

新型コロナウィルスの流行を受け、米国では2020年末までにコンサート会場やイベントプロモーターの9割が閉業するという調査結果も出ています。ライブイベントの中止が相次ぐ中、アーティストの新たな収益源としても、自宅から楽しめるVRライブは注目を集めていきそうです。

(参考)Road to VRVRScout
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