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投資 2021.06.26

ソーシャルVR「VRChat」が8,000万ドルの資金調達 クリエイターエコノミーの加速目指す

ソーシャルVRサービス「VRChat」を運営するVRChat社は、シリーズDラウンドで8,000万ドル(約80億円)の資金調達を発表しました。チームの拡大を行い、プラットフォームとしての成長を目指すとのこと。クリエイターエコノミーの拡大や機能拡充を行っていくとしています。

VRプラットフォームとして急成長するVRChat

VRChat社は2014年に創業。同名のサービスを展開しています。PC向けの各種VRヘッドセット、Oculus Questシリーズ、そしてVRヘッドセットを使わないWindows PCからのアクセスが可能です。VRヘッドセットを使った際は、追加のデバイスを使うことで全身のトラッキングなどもできるため、よりその世界に没入できます。

ユーザーが制作したワールドやアバターをアップロードできる自由度の高い仕組みが特徴的。ゲームエンジンUnityと開発者向けのSDK、独自のプログラミング言語Udonを組み合わせることで、複雑なインタラクションを含んだワールドも作ることができます。

ゲームなどのパーソナルユースだけでなく、アーティストのライブや展示会などの大規模イベントにも利用されています。日本でも「バーチャルマーケット」などの大型事例があります。加えて、クリエイターが空間を作り、お披露目する場としてもユーザーコミュニティの心を掴み続けてきました。数々のVRならではの空間が作られ、話題を集めています。

さらなるサービス拡充へ

今回の資金調達をリードしたのは、Anthos Capital。既存投資家であるMakers Fundや日本のGREEグループ傘下のGFR fundも参加しています。調達資金を使って、ワールド制作ツール・アバターシステムやUI改善などに取り組むほか、コミュニティ育成を引き続き行っていくとのこと。各コミュニティを繋ぐ取組も行っていくようです。

ソーシャルVRサービスは、人と人のコミュニケーションの新しいあり方として注目が高まっています。「Rec Room」が2021年3月に1億ドルの資金調達を発表しています。「VRChat」の加速に期待したいところです。

(参考)VRChat公式


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