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テック 2019.07.01

現実に近いVRを目指して 12Kの360度動画再生が実現

アメリカのVisbit社が運営する360度映像(VRビデオ)ストリーミングプラットフォーム「Visbit VR Theater」は、アップデートで12K解像度の360度動画の再生に対応しました。2019年6月28日現在、本アップデートはVIVEPORT版「Visbit VR Theater」限定の配信となっています。

2019年6月28日現在、VIVEPORT版「Visbit VR Theater」で12KのVRビデオが視聴可能なVRヘッドセットは、VIVE Focus、Pico G2、Pico G2 4Kです。Visbit社によると将来的にはOculus Go版への対応も予定しており、またOculus Quest(オキュラス クエスト)版「Visbit VR Theater」のリリースも予定しているとのこと。

特許技術により12Kの再生が実現

「Visbit VR Theater」は、教育や商用目的での使用が想定されています、同プラットフォームには「VVOS(Visbit View-Optimized Streaming)」という特許技術が使用されており、この技術が、解像度の低いディスプレイでの12KのVRビデオ視聴を可能とします。

「Visbit VR Theater」の12KのVRビデオの詳細な解像度は11520 x 5670です。画素(ピクセル)数は7,200万ピクセル(8Kは3,200万ピクセル、4Kは800万ピクセル)。

Visbit社によると、12KのVRビデオはVRユーザーの眼(片目)に対して3K程度の解像度として映るとのこと。同社は、真の現実に近い(retina-like)体験を再現するには最低でも16K解像度が必要と説明。この実現にはまだ数年は必要と説明しています。

ズーム機能も実装

今回の12K解像度への対応と同時に、VIVEPORT版「Visbit VR Theater」には、ズーム機能が実装されました。またVisbit社が展開しているもう1つのVRビデオプラットフォーム「Visbit Premium Player」には、キオスクモードとシアターモードが実装されました。2019年7月1日現在、これらの新機能は、VIVEPORT版「Visbit Premium Player」限定の実装となっています。

(参考)VRScout

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