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GDC2023 2023.03.23

Fortnite向けに本格的なワールド制作が可能なPCツール「Unreal Editor for Fortnite」が発表

2023年3月22日(日本時間23日)、サンフランシスコで開催中のGDC2023にて、Epic Gamesがオンラインゲーム「Fortnite」向けのクリエイティブツール「Unreal Editor for Fortnite」(以下、UEFN)を発表しました。

5億人のユーザーを抱えるオンラインゲームに向けて、クリエイターがさらに本格的なコンテンツを作成し、公開できるようになります。

「Fortnite」は5億人以上のプレイヤーが遊んでいるオンラインのバトルロイヤルゲームです。2018年から、ゲームの中でクリエイターがマップという名前のワールドを作れるクリエイティブモードが提供されていました。

Epic Gameによれば、プレイヤーの総プレイ時間の40%はゲーム本体のプレイ時間でなく、クリエイティブモードで作られたコンテンツでの滞在時間になっているとのこと。

今回発表された「Unreal Editor for Fortnite」は、Fortniteのワールドを作れるWindows PC向けのクリエイティブツールです。Fortniteの中に登場する3Dモデルは全てアセットとして含まれており、自由に使うことができます。Epic Gamesが展開するゲームエンジンUnreal Engine 4、Unreal Engine 5との連結が可能となるほか、アセットストア「FAB」、バーチャルヒューマン作成ツール「Metahuman Creator」とも繋がっており、オリジナルのアセットのインポートも可能となりました。

これらを通じて「Fortniteの元々のゲームとは全く異なる体験を作って公開することが可能になった」(Epic Games)とのこと。プロのゲーム開発者が作ったハイクオリティなコンテンツも展開が可能になります。

UEFNでは、Epic Gamesが2022年末に発表したメタバース用のプログラミング言語Verseにも対応しているとのこと。

これまでのクリエイティブモードでも編集や確認が可能で、作業の状況はリアルタイムに同期します。

また、Epic Gamesは、「新たなクリエイターエコノミーが必要だ」として、Fortniteのクリエイターに向けた新たな収益システムCreator Economy 2.0を発表しました。Epic Gamesが得た純利益の40%を上限としてクリエイターに分配していく「Engagement Payouts」という仕組みとなっています。

日本でも様々なクリエイターが独自のコンテンツを展開しているクリエイティブモード。Epic Gamesの展開するツール群、アセット群との連結により、Fortniteはこれまで以上に”メタバース”として、大本のバトルロイヤルゲームから、様々な遊びが可能なプラットフォームへと姿を変えていくことが予想されます。

Mogura VR News、MoguLiveでは今後Epic Games幹部へのインタビューをはじめ、GDC2023で明らかになったXR/メタバース関連の情報を現地からお届けします。

また、Mogura VRでは、Epic Gamesの動向に関する話を含むXR/メタバース関連の報告会を開催!
4月4日(火)リアル・オンライン配信予定です。

詳細はこちら:https://gdc2023.peatix.com/


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