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活用事例 2017.07.03

現実とバーチャルが混ざるテーマパーク 米ユニバーサルがVR/ARを活用する特許取得

 


VRを取り入れたアトラクションは世界各地のテーマパークで運用されており、日本では愛知県『ラグナシア』のVRコースター、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「エヴァンゲリオン XRライド」、アメリカではSix FlagsのVRフリーフォール『Drop of Doom VR』などがあります。

ディズニーなど大手テーマパークもVR/ARに積極的であり、ユニバーサルはVR/ARをアトラクションに取り入れるための特許を取得しました。

VR/ARゴーグルを装着するアトラクション体験

ユニバーサル・パークス&リゾーツは、VR/ARをアトラクションに取り入れることによって、テーマパーク体験の質の向上を目指しています。

Bizjornalsによると、同社が取得した特許の内容はVR/ARをテーマパークで使用することに関するもので、添付された図には同社が計画中のVR/ARゴーグルと、それを使用したテーマパークのコンセプトが描かれています。

特許に関する詳細は以下の通り。

「本特許はアミューズメントパーク、およびテーマパークのアトラクション、例えばジェットコースターに拡張現実(AR)体験、仮想現実(VR)体験、複合現実(ARとVRを融合したもの)を取り入れるシステム、および方法について記述したものである。具体的には、アトラクションの搭乗者は搭乗時にゴーグルやスマートグラスを装着してアトラクションを体験するが、これらのデバイスを使用することによって、AR体験、VR体験、もしくは両者の融合が容易に体験できる。ここに記述されているゴーグルとは、つまりAR/VRゴーグルを指す。」

VRよりARを重視するディズニー

4月にはディズニーがプロジェクター投影型ARシステムの特許を取得しましたが、ディズニーのCEOはVRよりもARを取り入れることに積極的な姿勢を見せています。理由はVRゴーグルを着けると視界全体が覆われてしまい、精巧に作り込まれた施設が視認できなくなってしまうため。

一方で、ARは現実世界の風景に3Dデータを重ね合せる技術であるため、テーマパークの世界観を拡張する形で、より刺激的なコンテンツを提供できます。一方でユニバーサルはVRとAR両方をアトラクションに取り入れようとしており、今後どのようなVR/ARアトラクションのコンセプトが登場するのか期待できます。

(参考)
Upload VR / Universal Is Researching AR And VR For Their Theme Park Rides
https://uploadvr.com/universal-ar-vr-theme-parks/


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