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テック 2019.12.13

ハンドトラッキング時代のブラウザはどうなる? 英企業がコンセプト公開

イギリスのハプティクス企業Ultraleap(旧名UltraHaptics)は、VRやARでの使用を想定した新ブラウザのデザインコンセプト「Stems」を自社のTwitterで発表しました。

Ultraleapは2013年に創業された企業。超音波を使い、触れずに触感を得る「空中ハプティクス」技術で知られています。2019年5月にはハンドトラッキング関連技術で知られるLeap Motionを買収、9月に社名を現在のUltraleapに改名しました。

ハンドトラッキング時代のブラウザはどうなる?

Twitterでの発表によれば、「Stems」は未来のVR/AR関連OSの基礎となることがイメージされているとのこと。公開された映像からは、空中に表示された「Stems」のコンセプト書を、手を使って直接スクロールさせる様子や、ティーポットを回転させ色を変更する動作が確認できます。

新時代のブラウザとなり得るか

今後はUltraleapのみならず、様々な企業がハンドトラッキングを想定したブラウザなどを開発していくと思われます。これまでのVR/AR/MRデバイスは、コントローラーで操作するものが主流を占めており、ブラウザはコントローラーでの使用を想定してデザインされていました。しかし2019年現在、HoloLens 2やOculus Quest(オキュラス クエスト)など、精密かつ多くの指をトラッキング可能なデバイスが増えつつあります。

ハンドトラッキングでの操作は、今回「Stems」が示したように、直感的な入力が行えます。最適化が進めば、コントローラー操作よりも入力速度が向上することも期待されます。「Stems」を含む、“ハンドトラッキング対応ブラウザ”分野が今後どう発展を遂げていくのか、注目していきたいところです。

(参考)Twitter


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