手を認識するハンドトラッキング技術を開発しているLeap Motionが、イギリスのハプティクス企業UltraHapticsに買収されました。両社は「戦略的取引」としていますが、米ウォール・ストリート・ジャーナルは、今回の件がUltraHapticsによる買収であり、買収額を3000万ドル(約30億円)と報じています。
Leap Motion社は、赤外線センサーを使った高精度なハンドトラッキング技術で知られています。PC向けのコントローラーとして登場し、その後VR/AR向けのコントローラーに転換。2018年には、ARデバイスのプロトタイプであるNorth Starを発表し、オープンソース化しました。一時期はアップルからも買収の提案も断っていたことも明らかになっています。累計9,400万ドル(100億円超)の資金調達を行っていました。
Leap Motionを買収したUltraHapticsは、超音波を使い、触れずに触感を得る空中ハプティクス技術で知られています。Leap Motionの顧客でもあり、6年にわたって共同でプロジェクトを進めてきたとのこと。
Leap Motionは、製品のサポート等は継続するとしています。もともと、同社はコンピュータと直感的にインタラクションをとることができる方法としてハンドトラッキング技術を磨いてきました。ハプティクス企業による買収により今後どのような製品に繋がるのか注目です。