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業界動向 2019.08.30

トヨタホームが営業ツールにVRを活用、外観・内観を疑似体験

トヨタホームは8月29日、VRを用いた戸建住宅の案内を開始することを発表しました。商談時に、VRで再現した建築予定の建物の外観や内部を疑似的に体験してもらうためのツールを導入予定としています。不動産分野でのVR活用の新たな事例となりそうです。

 

トヨタホームのCAD「ARCH」の新機能で導入

同社は今回、営業の効率化や差別化などを図るためにかねてから取り入れてきたオリジナルのCAD「ARCH」の新機能の一つとして、VRを導入しました。

発表によれば、「ARCH」では平面・立面図の作成が可能で、それらを立体的に表現するパース機能も備わっており、顧客に検討中のプランをより具体的に想像する手がかりを提供してきたとのこと。これに新機能としてVRでの案内機能が加わり、建築予定の建物の疑似体験の提供が可能になります。

同機能では、顧客はヘッドセットを着用して、プラン毎に仮想的に再現された建物を体験できるようになります。同社は「プランごとの外観・内観を3D化しVR技術で建物内部をウォークスルーで確認」できると解説。

また「全方位を映し出し自由に移動できることから、これまでにない臨場感が味わえます」(同社)とされ、同社は今後の商談でVRの活用を進める姿勢を示しています。

8月末から活用、販売店へも順次展開予定

今回のVRの導入については、8月31日より本社のショールームから開始される予定です。また「トヨタホーム販売店でも今後、順次導入」(同社)する計画です。

現在、不動産分野でもVRは浸透してきており、リクルート住まいカンパニーの住宅情報サイト「SUUMO」や、アットホーム株式会社の加盟店などでナーブ株式会社の「VR内見」が導入されています。

ほかにも、ARで空地に建築予定の住宅を表示させてリアルな完成予想図を示す技術の提供を、株式会社ジブンハウス、東京大学生産技術研究所、東大発ベンチャーの株式会社アスカラボらが共同で準備しており、不動産分野でのXR(VR/AR/MR)の浸透が進んでいます。

(参考)トヨタホーム株式会社プレスリリース


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