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3Dモデル活用 2018.04.25

ARで完成住宅を確認 ジブンハウス、東大生研・東大発ベンチャーと共同研究

住宅販売の株式会社ジブンハウスは、東京大学生産技術研究所、東大発ベンチャーの株式会社アスカラボと共同で、AI/AR/MRの不動産分野への活用を進めています。

今回開発する新技術は、AIが消費者の好みやライフスタイルに合わせて住宅の構造や間取り、土地などを提案。住宅の建設候補地でスマホをかざすと、何もない土地にARで建設予定の住宅を出現させることができるというものです。

ジブンハウスはこの新技術を今秋にもサービス化予定です。マイホーム購入をはじめ、空き家対策の解消にもこの技術を活用していきたいと考えているとのことです。

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ARで住宅のリアルな完成予想図を確認

共同研究を行うのは、ジブンハウスと、東京大学生産技術研究所の大石岳史准教授の研究室、同研究室の岡本泰英特任助教が代表を務めるアスカラボの三者です。AR技術/AIプログラムをアスカラボと大石研究室が開発し、土地データベースとモデルハウスの情報は、ジブンハウスが提供しました。

新技術では、家を購入する際、AIが消費者のライフスタイルや好みに合わせて、住宅の構造などを提案します。消費者が実際に提案された土地に行き、スマホでアプリを起動してかざすと、ARによってリアルな完成予想図を見ることができます。

またこの共同研究は、過疎化が進み日本全国で問題となっている空き家問題への活用も期待されます。土地データベースと空き家データベースを統合することで、空き家の土地の有効活用の道が開けます。ARを使い、空き家をリノベーションした状態で出現させることも可能です。

AR/MR技術普及の契機に

大石准教授は、「AR/MRの技術は、最近少し知られてきたが、まだビジネスになっているとはいい難い。不動産・住宅という裾野の広い分野で活動しているジブンハウスと共同研究を行うことで、一般の人にAR/MR技術が普及する契機となって欲しいと考えている。今後、さらに共同研究を進めることで、研究室の技術を活かせる分野ももっと出てくるだろう」とコメントしています。

ジブンハウスは、手持ちのスマートフォンから住宅探しを行えるバーチャル住宅展示プラットフォーム「My Home Market」を提供しています。

同社は今回、東京大学大石研究室とアスカラボと共同研究することで、AR/MR分野とAIにおける、最先端のテクノロジーをユーザーに提供するサービスを開発したいとしています。そして不動産・住宅分野において、イノベーションを図っていきたいと考えています。

ARの住宅分野での活用は、AppleのARフレームワーク「ARKit」を用いたアプリなどがリリースされています。

(参考)株式会社ジブンハウスプレスリリース


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