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業界動向 2022.08.31

通信大手のT-Mobile、AR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces」をアクセレータープログラムに使用 5G×ARを加速

通信大手のT-Mobile USは8月26日、「Snapdragon Spaces」を使用したアクセレーター・プログラムに、新たに3社が加わった旨を発表しました。Snapdragon Spacesは、半導体大手のクアルコムによるAR開発プラットフォームです。T-Mobileは以前よりクアルコムと提携しており、5GとARスマートグラスを使った事業者支援を今後も拡大していく見通しです。

5Gエコシステムで多業界でのイノベーションを加速させる

T-Mobile USは北米の主要通信事業者として、あらゆる業種の5Gを使用したイノベーション促進に取り組んでおり、アクセレーター・プログラムもその一環です。本プログラムでは主に、ヘッドアップディスプレイ(HUD)や空間認識技術、画像処理機能などを活用したARスマートグラスによるアプリケーション開発を支援しています。同社によれば、2022年8月時点で80社の新興企業が参加しているとのことです。

プログラム参加企業は、Lenovoの「ThinkReality A3 AR」を使用しながら、T-Mobileのエンジニアやビジネスリーダーと共に事業開発を進めます。またT-Mobileと提携しているクアルコムの技術者も、Snapdragon Spacesに関するサポートを提供します。

T-Mobile USの副社長であるJohn Saw氏は今回の発表に際し、「5Gと拡張現実は、ゲーム、教育、トレーニング、コミュニケーションの方法など、さまざまなことを変革する可能性を秘めています。T-Mobile Acceleratorでは、最も優秀な開発者や起業家と提携して、5Gエコシステムを推進し、5Gを利用した画期的な新アプリケーションを実現させます」とコメントしました。

今回、新たに加わった3社の詳細は以下の通りです。

・Foundry Six:ARを使ったRPG「AREALM」の開発企業(拠点:米ロサンゼルス)

・Stops:企業やインフルエンサーが、バーチャル空間上の顧客やフォロワーと安全に場所を共有できるようにする位置情報プラットフォームの開発企業(拠点:イスラエル)

・weR:小売スペースを収益化し、最適化するためのARおよび人工知能プラットフォームを提供する企業。(拠点:米ニューヨーク)

今後は、Beem、Krikey、Mawari、Mohx-Games、Pluto、VictoryXRといった企業もプログラムへの参加を控えています。また、T-Mobileは現在、開発者のプログラムへの応募を受け付けており、5GとARスマートグラスを掛け合わせた技術革新をあらゆる産業で加速させていく見通しです。

(参考)T-MobileT-Mobile AcceleratorThe Fast Mode


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