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統計・データ 2019.02.15

XRトレーニングによるコスト削減は年間1.5兆円 多数の企業が取り組む

ゲーム業界でのリサーチを手掛けるアメリカの調査会社SuperDataは、企業のVR/AR/MR(以下、XR)の利用状況に関する調査結果を発表しました。本調査によれば、VRを導入した企業の中で最も多い用途は「トレーニング」。そしてXRを用いたトレーニングの活用で、およそ年間135億ドル(約1.5兆円)が削減できるとしています(※2019年をベースとした試算)。

小売、エネルギーなど幅広い業界が検討

SuperDataの調査によれば、VRを導入した企業の71%が社内教育向けに利用しています。例として小売大手のウォルマートは、一体型VRヘッドセット「Oculus Go」を全米の4,500の店舗に配布。100万人以上の従業員にVRトレーニングを実施しています。

また、XRトレーニングの導入は小売業界だけでなく、旅行やエネルギー、金融などの幅広い分野で検討が進んでいるとのこと。

AR/MRデバイスのニーズは企業向けが最多

さらにSuperDataは、XRトレーニングが企業にとってポジティブな成果をもたらしていることも明らかにしました。同社のXR部門トップ、Stephanie Llamas氏は「XRトレーニングを検討していない組織は、すぐにXRを導入した競合の後塵を拝することになるでしょう」とまで述べています。

さらに、VRに加えてAR/MRの活用が進んでいる点にも注目。2019年のAR/MRデバイスの出荷先は、企業向けが最多になると推計されています。その割合は85%にのぼり、以降も需要の大半を占める見通しです。

Mogura VR Newsでは、教育を含めたVR/ARのビジネス活用事例を紹介しています。

(参考)SuperData


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