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投資 2022.08.08

デジタルツイン自動生成のスペースデータが14.2億円調達、3Dモデル事業の展開加速

2022年8月3日、株式会社スペースデータは総額14.2億円の資金調達を実施しました。同社は、衛星データから地球のデジタルツインを自動生成するAIの開発に取り組んでいます。資金は急拡大する3Dモデルへの需要に対応するため、様々なソリューション開発に使われる予定です。

本調達はシードラウンドで実施され、Spiral Capital、宇宙フロンティアファンド(運用者:スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社)、KDDI Open Innovation Fund3号、GREE Ventures、平尾丈氏、富島寛氏、THE CREATIVE FUND、Headline Asia、前澤友作氏、MZ Web3ファンドが参加しています。

人工衛星からデータを取得し、自動で3Dモデルを生成

スペースデータは、宇宙とデータをテーマにした研究開発を行うスタートアップです。衛星データと3DCG技術を活用し、バーチャル空間に現実同様の建物や構造物を再現するAI開発を行っています。

同社のAIアルゴリズムでは、人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化。その上で、AIに地上の3Dモデルを自動生成させます。3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなど材質も自動的に再現。これらを1つのシステムとして統合し、デジタルツインの自動生成を実現しています。物体に近づいても景観を劣化させずに表現することが可能なため、VRやゲーム、映像制作、自動運転といった三次元空間を人間の視点で動き回るような用途にも活用しやすいとのこと。

スペースデータは今後、調達した資金で様々なソリューションの開発を行い、企業や行政向けに提供していく予定。最終的には交通量や人通り、昼夜、気温、夜間光量など現実世界のあらゆるデータを取り込み、限りなくリアルタイムの現実に近い「並行世界」をコンピューター上に再現する方針です。

(参考)プレスリリース


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