Home » 衛星データとAIで現実の街を3Dモデル化、デジタルツインの普及を促進


業界動向 2021.06.02

衛星データとAIで現実の街を3Dモデル化、デジタルツインの普及を促進

株式会社スペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用して地球上の構造物を3Dモデル化するAIアルゴリズムを開発しました。「地球のデジタルツイン化」を目的に、無償で公開していく予定です。

人工衛星からデータ取得、自動で3Dモデルを生成

スペースデータは、宇宙とデータをテーマにした研究開発を行うスタートアップ。衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に構造物を再現するAI開発を行っています。

今回開発されたAIアルゴリズムは、人工衛星から取得できる地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化した上で、地上の3Dモデルを自動生成します。3DCG技術により、石や鉄、植物、ガラスなどの細かな材質も自動的に再現可能とのことです。公開された動画は東京都内の一部の地域を再現しています。

今後、スペースデータはAIによって自動生成された地球の様々な地域の3Dモデルを公開し、誰でも無料で使えるように無償提供する予定です。2021年内には先進国の主要都市の3Dモデルを生成できるように衛星データの学習量を増やしていくとのことです。

国土交通省や東京都も取組む

デジタルツインの促進に向けた取組は、国内では国土交通省や東京都が行っています。現実の街並みをバーチャル空間にそのまま再現できるとして、様々な活用が模索されています。

(参考)株式会社スペースデータ プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード