2021年10月19日、Snapはクリエイティブスタジオ「Arcadia」の立ち上げを発表しました。企業やブランドによる、Webプラットフォームやアプリを通したAR体験の開発支援を目的としています。
スナップチャットから「カメラカンパニー」へ
Snapは2011年に設立、米国カリフォルニア州に拠点を置いており、スマートフォン向けの写真加工・共有アプリ「Snapchat(スナップチャット)」を開発・提供しています。同社は自らを「カメラカンパニー」であると位置づけており、ARグラスの要素技術を持つWaveOpticsやARコマースのVerbebraeの買収、メガネ型デバイス「Spectacles」へのAR機能搭載など、ARの技術取得や開発、展開を進めています。さらに2021年8月には東京オフィスの開設予定を発表しており、日本展開を本格化する見通しです。
SnapによるARのためのスタジオ「Arcadia」
クリエイティブスタジオ「Arcadia」はARを“実績あるフォーマット”として紹介することを目的としており、特定のプラットフォームに囚われないAR体験を開発・提供します。Snapの一部門として機能するものの、「プラットフォーム全体でクライアントの要求に対応するため、独立して運営される」とのこと。
Arcadiaは「ミレニアル世代やZ世代」を主なターゲットとし、ARを常時利用可能なフォーマットとして定着させていく見通し。同スタジオは既にP&G; Beauty、Verizon、WWE、Shake Shackなどのマーケターとパートナーシップを結んでいます。
Snapのクリエイティブ戦略のグローバルヘッドであるジェフ・ミラー氏は、Arcadiaの設立に際し「Arcadiaは、クラフト、テクノロジー、カスタマーエクスペリエンスに根ざした、ワールドクラスのAR体験を開発することの即時的な価値を理解しているブランドやエージェンシーにとって、魅力的なソリューションを提供します」とコメントしています。
(参考)Snap