VR関連の可能性のある、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の特許が、米国特許商標庁(USPTO)に出願されていることが確認されました。今回確認された特許の出願日は2019年。特許からは、ヘッドセット前面のスクリーンに、VR内の様子などを表示する技術が確認できます。
体験中のコンテンツや、VRユーザーの眼をヘッドセット前面に表示。コミュニケーション促進が目的?
特許の名称は「HMDプレイヤーを見るユーザーのためのHMD前面のディスプレイスクリーン(Display screen front panel of HMD for viewing by users viewing the HMD player)」。アイトラッキングによってユーザーの見ている(VR内の)場所を認識し、その映像を外部のディスプレイに描画。ヘッドセットを着用していない周囲の人が、VR内の様子を確認できるようにします。
特許には、ユーザーの顔を外部ディスプレイに表示する技術も含まれています。外部カメラでHMDを着用していないユーザーの顔を撮影し、その後着用時の顔の一部をキャプチャー。両データから画像データを作成し、外部ディスプレイに表示します。この技術が目指すところは、フェイスブックが先日発表した「リバースパススルー」と類似しています。
2021年8月現在、VR内映像の共有にはテレビ画面やスマートフォンが主に使用されています。次世代VRシステム(※)など、何らかのデバイスに実装されるのか、それとも特許に留まるのか。今後の続報を待ちたいところです。
(参考)VRFocus
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